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イルコッタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イルコッタ
Irkotta
イルコッタを詰めたラビオリ
原料 羊乳山羊乳牛乳)、
塩化カルシウム海水
原産国 マルタ
形状 カード
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イルコッタマルタ語: Irkotta)は、マルタチーズ

イタリアのチーズであるリコッタと混同されるが[注 1]ホエーを使用せず温めた塩化カルシウムを加えてカード状にしたものである[2][3]。原型としては、19世紀の乳[注 2]に沸騰した海水を加えて40分かき混ぜて凝固させ、漉し器でホエーとイルコッタに分離するものが知られている[1][4]。21世紀には、牛乳を使用したものも製造されている[注 3]

リコッタと同様に脂肪分が少ないチーズである[2][3]。様々な料理に使われる他、ディップとしてそのまま使用されたり、クリームチーズの代用とされるなどの方法で食される[2][3]。製造過程で海水を用いるため、軽い塩味がするチーズとなっている[6]

マルタの欧州連合加盟に際し、ジュベイナ(羊乳か山羊乳から作られるゴゾ島のチーズ)と共に伝統的なチーズとして保護されている[7][6]

キルコップ英語版イタリア語版では、2010年よりイルコッタを取り上げた祭りであるイルコッタフェスト(Irkotta Fest)が開催されている[4][8]

脚注

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  1. ^ なお、イルコッタの英語訳としてもリコッタが用いられる。例:マルタ島南部キルコップで行われるイルコッタフェスト(Irkotta Fest)の英語訳がリコッタ・フェスティバルとなる[1]
  2. ^ 当時使用されていたのは羊乳または山羊乳[1]
  3. ^ 牛乳を使用したイルコッタの例[5]

出典

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  1. ^ a b c Spring Ricottafest at Around Kirkop Malta”. What's On Malta. 2015年10月31日閲覧。
  2. ^ a b c Italian ricotta and Maltese irkotta - are they the same?”. マルタ・トゥデイ (2012年9月10日). 2015年10月31日閲覧。
  3. ^ a b c Cheese”. ベンナ. 2015年10月31日閲覧。
  4. ^ a b Kirkop recalls traditional dairy products”. タイムズ・オブ・マルタ (2010年5月23日). 2015年11月2日閲覧。
  5. ^ Hanini Ricotta Launch”. Magro (2010年1月10日). 2015年11月1日閲覧。
  6. ^ a b Claudia Calleja (2009年7月28日). “Say cheese”. タイムズ・オブ・マルタ. 2015年11月2日閲覧。
  7. ^ Edward Demicoli、Carmel Attard (2003-02). “The safety of agricultural food”. Aggornat Special Edition (22): 2. http://www.meusac.gov.mt/file.aspx?f=1848 2015年7月9日閲覧。. 
  8. ^ IRKOTTA FEST - ĦAL KIRKOP”. マルタ. 2015年11月1日閲覧。