イエローキャブ (スラング)
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イエローキャブ(英語: yellow cab)は、アメリカで使われている日本人女性に対する蔑称として90年代の日本に広まった概念。
概要
[編集]ノンフィクション作家の家田荘子が、1991年12月に出版した自身の著書『イエローキャブ 成田を飛び立った女たち』でこの言葉を用いた。家田によると、この言葉は元々アジア系の売春婦に対する蔑称として一部で使用されており、そこから転じて「外国人男性と簡単に性行為を行う日本人女性」に対する蔑称になったという[1]。これが日本国内に広まり、「外国人男性と性行為を行う日本人女性は日本の恥である」と非難する言葉として流用された [2]。
元々イエローキャブとはアメリカのタクシー会社のことで、車体が黄色に塗られている。金で簡単に乗れる(性行為できる)ことを金で簡単に乗車できる「タクシー」で表現し、ここに黄色人種に対する蔑称として用いられる「イエロー」を付加し、イエローキャブという蔑称となった[3]。
批判
[編集]この用語について、その存在を疑問視する声も挙がっている。ノンフィクション作家の豊田正義は、自身の著書『告発!「イエローキャブ」―マスコミ公害を撃つ!』の中で、アメリカにおいてアジア系売春婦を表す蔑称としてイエローキャブという表現が使われていたという根拠は乏しいという反論を行った[4]。また、豊田によると、この様な情報を流した大元は外国人男性であるともされ、不確定な情報を拡散したマスコミや外国人などは様々なジャーナリストから追及された[4]。
脚注
[編集]- ^ Turner 2000, p. 9
- ^ Kelsky 1996, p. 173
- ^ 家田荘子『イエローキャブ 成田を飛び立った女たち』1991年
- ^ a b 豊田正義『告発!「イエローキャブ」―マスコミ公害を撃つ!』(彩流社、1994年、ISBN 978-4882022879)
関連項目
[編集]- イエローキャブ(曖昧さ回避)