アサール・エッペリ
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アサール・イサエヴィッチ・エッペリ Аса́р Иса́евич Э́ппель Asar Isayevich Eppel | |
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アサール・エッペリ、2006年9月4日ワルシャワにて | |
誕生 |
1935年1月11日 ソビエト連邦, モスクワ |
死没 |
2012年2月20日 (77歳没) ロシア, モスクワ |
国籍 | ロシア |
代表作 |
草の通り 赤いキャビアのサンドイッチ |
ウィキポータル 文学 |
アサール・イサエヴィッチ・エッペリ (ロシア語: Аса́р Иса́евич Э́ппель; ラテン文字転写: Asar Isayevich Eppel; 1935年1月11日 - 2012年2月20日) はロシアの作家、翻訳家[1]。ユダヤ系[2]。
生涯
[編集]エッペリはモスクワ郊外のオスタンキノ地区で生まれた。土木工学研究所で建築を学んだ。ソ連時代は翻訳家として働き、その時期は小説を出版することができなかった。彼は得意なポーランド語でポーランドの作家ブルーノ・シュルツやヴィスワヴァ・シンボルスカの作品を翻訳し、ペトラルカ、ジョヴァンニ・ボッカッチョ、ラドヤード・キップリング、ベルトルト・ブレヒトの詩も翻訳した[3][4]。
彼のデビュー作は短編集『草の通り』(ニューヨーク、1994年)と、それに続く短編集『わが人生のキノコ』(イェルサレム、1996年)である[2]。この2冊を合わせた著作集が2000年にモスクワで刊行され、ロシアでも知られるようになった[2]。『草の通り』所収の「赤いキャビアのサンドイッチ」は特に有名な作品[2]。
エッペリは77歳の時、モスクワで没した。
英語に翻訳された作品
[編集]- The Grassy Street, The GLAS Series, Vol 18, 1998.
- Red Caviar Sandwiches, Russian Short Stories from Pushkin to Buida, Penguin Classics, 2005.
日本語に翻訳された作品
[編集]- 「赤いキャビアのサンドイッチ」沼野充義訳、『ヌマヌマ : はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』河出書房新社 2021年 所収 ISBN 978-4-309-20840-4
脚注
[編集]- ^ Novikova, Lisa (2012年2月20日) (Russian). Izvestia. http://www.izvestia.ru/news/516031+20 February 2012閲覧。
- ^ a b c d 『ヌマヌマ : はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』河出書房新社、2021年10月、268-269頁。ISBN 978-4-309-20840-4。
- ^ Russian Short Stories from Pushkin to Buida, Penguin Classics, 2005.
- ^ “Assar Eppel Biography”. Russian PEN centre. 20 February 2012閲覧。