X-メン:プライド・オブ・ザ・エックスメン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

X-メン:プライド・オブ・ザ・エックスメンX-MEN Pryde of The X-Men、もしくはPryde of The X-Men)は、マーベル・コミックX-メンをベースに1989年にパイロット版として製作されたアメリカ合衆国テレビアニメ[1]1989年9月16日に番組販売の放送枠マーベル・アクション・ユニバースで放送された。しかし、それ以降の放送が無いまま、ビデオで公開される形となった。日本では公開されていない。1992年にはコナミからアーケード・ゲーム「X-MEN」が登場した。[2]

概要[編集]

このタイトルは、X-MENではあまり登場しなかったキティ・プライドの名前をもじったものである。しかし、このシリーズでキティは登場することはなかった。マーベル・プロダクションは、1992年のX-MENの開発を一からやり直した。このパイロットへの資金提供は当初、『ロボコップ』の第13話に向けられていた。マーベル・プロダクションはこれを利用して、東映アニメーションにアニメーションの下儲けをさせた。パイロット版そのものは、『Uncanny X-Men』の129号[3]~139号[4]の影響が強い。

このパイロット版が届けられた直後、マーベルは金銭トラブルを抱え始め(1986年にケイデンス・インダストリーズからマーベル・エンターテインメント・グループ(略称 - MEG)を買収したニュー・ワールド・ピクチャーズは、1989年1月にMEGをアンドリュース・グループに売却)、『マペット・ベイビーズ』(日本未公開)を残して全番組に向けたプロジェクトの制作を中止している。

The New Fantastic Four』(1978年)に始まり、『Spider-Woman』(1979年、日本未公開)、『Spider-Man』(1981年、日本未公開)、『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』(1981年)、『超人ハルク』(1982年)と続いたデパティエ・フレレング・エンタープライズが製作したマーベル・アニメーションの世界は、このパイロット版で幕を閉じた。X-MENも以前、『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』のいくつかのエピソードでゲスト出演していたが、本作との関係性はない。

キャラクター[編集]

サイクロプス
声 - マイケル・ベル
ストーム
声 - アンディ・チャップマン
ウルヴァリン
声 - パトリック・ピニー
プロフェッサーX
声 - ジョン・スティーブンソン
キティ・プライド
声 - カス・スージー
マグニートー
声 - アール・ボーエン
ジャガーノート
声 - ロナルド・ガンス
ナイトクローラー
声 - ニール・ロス
ブロブ
声 - アラン・オッペンハイマー
チャフィー大佐
声 - アラン・オッペンハイマー
ダズラー
声 - アレクサンドラ・ストッダート
パイロ
声 - パット・フレイリー
コロッサス
声 - ダン・ギルヴェザン
ホワイトクイーン
声 - スーザン・サイロ
ロッキード
フランク・ウェルカー

スタッフ[編集]

テレビゲーム[編集]

1992年、コナミからX-MENのアーケード・ゲームが発売された。ゲームの内容は本作に基づいている。このゲームでは最大6人までがプレイヤーになることができ、サイクロプス、コロッサス、ウルヴァリン、ストーム、ナイトクローラー、ダズラーという6人のX-MENを選択できる。

脚注[編集]

  1. ^ “The History of Wolverine and the X-Men on TV”. News Corporation. (2009年8月27日). https://www.ign.com/articles/2017/02/02/the-x-mens-tv-history?page=2 2010年8月16日閲覧。 
  2. ^ Digital Monkey Box Brings You: X-Men Arcade”. Digitalmonkeybox.com. 2011年1月10日閲覧。
  3. ^ X-Men #129 [UPC with Black Slash (January 1980)]”. Grand Comics Database. 2011年12月2日閲覧。
  4. ^ X-Men #139 [Direct (November 1980)]”. Grand Comics Database. 2011年12月2日閲覧。

外部リンク[編集]