Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/東阿倉川イヌナシ自生地 20230803

東阿倉川イヌナシ自生地ノート / 履歴 / ログ / リンク元[編集]

選考終了日時:2023年8月17日 (木) 12:37 (UTC)2023年8月31日 (木) 12:37 (UTC)

  1. 牧野によるイヌナシの記載は西阿倉川アイナシ自生地選考で紹介した植物学雑誌22巻255号の論文の65-67頁で行われています。これを見るとその時の学名はPyrus dimorphophyllaで、記事中のdimorphopheylla は(記事執筆時、または出典自体の)誤記だと思います。ご確認ください。
  2. ちょっと気になるのが冒頭の「本種の基準となる標本木(ホロタイプ)の生育地」という表現です。ここで標本木、というのは「牧野がP. dimorphophylla という学名を記載した時に使った標本木」だと思います。しかし本文にある通り、イヌナシの現在有効な学名はP. calleryana です。そもそも上の論文で牧野は"...it may be perhaps identical to P. Calleryana Decne"(67頁)と書いていて、イヌナシはすでに記載されていたP. calleryanaに他ならない可能性を認識していたようです。これが後世やはり同一種だということになって、牧野のP. dimorphophylla は(後発の学名として)無効なシノニムになり、イヌナシの有効な学名はP. calleryana とされているわけです。ここでちょっと問題なのは、東阿倉川の標本木はあくまで(今は無効とされている)P. dimorphophylla のタイプ標本であって、P. calleryana のタイプ標本ではないということです。ですから、「(実は新種ではなかったけど)牧野が新種として報告する時に基準として使った標本木である」という表現は問題ありませんが、「本種(=イヌナシ)の基準となるホロタイプである」というのは不適切な可能性が高いです。ちょっとややこしいのですが、混乱を招かないように改稿できないでしょうか。「解説」のところで、上で述べた牧野の論文の内容(「同一種かもしれない」)に触れてもいいと思います。
以上、ご検討お願いします。--YockeyT会話2023年8月22日 (火) 10:55 (UTC)[返信]
返信 (User:YockeyTさん宛) 別選考に引き続き有識者の方の査読および貴重なコメントをありがとうございます。ご指摘の1については誤記として一次資料を出典に追加し、修正しました。2については頂いたご指摘およびご提示資料の記述は確認できたため、あまり詳しくない当方でも直せそうな気もしましたが、主筆者のUser:さかおりさんのご意向もあるかと思い、現状手を付けていません。--Gurenge会話2023年8月22日 (火) 13:29 (UTC)[返信]
  • 返信 (YockeyTさん宛) 返信 (Gurengeさん宛) 初版作成者のさかおりです。YockeyTさん、アイナシに続いてご丁寧にお読みいただきありがとうございます。ご指摘いただいた1つ目は、ご推察通り執筆時の私の記載ミスでした。この件についてはGurengeさんにより(差分)出典範囲を示した上で修正して頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。続く2つ目の疑問点ですが、私自身の理解力の乏しさにより誤った表現をしておりました。一連の経緯はシノニムが無効になるなど前後関係が少しややこしいこともありますが、YockeyTさんのご指摘は理路整然として非常に分かりやすく、ご提示くださった「(実は新種ではなかったけど)牧野が新種として報告する時に基準として使った標本木である」という趣旨の表現が正しいと考えます。また、すでに記載されていたP. calleryanaの可能性について牧野自身が認識していた件についても、解説のセクションで簡単に触れてみました。よろしくお願いいたします。--さかおり会話2023年8月23日 (水) 02:22 (UTC)[返信]
  • 賛成 Gurengeさん、さかおりさん、丁寧なご対応を大変ありがとうございます。懸念が解消されたので、賛成させていただきます。--YockeyT会話2023年8月23日 (水) 02:54 (UTC)[返信]

賛成のみ3票以上の状態が48時間継続のため、早期終了・通過。--Family27390会話2023年8月25日 (金) 07:33 (UTC)[返信]