TOUCH/タッチ
TOUCH/タッチ | |
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ジャンル |
超自然スリラー ミステリ SF ドラマ |
企画 | ティム・クリング |
出演者 |
キーファー・サザーランド ダヴィード・マズーズ ググ・バサ=ロー ダニー・グローヴァー |
国・地域 |
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言語 | 英語 |
シーズン数 | 2 |
話数 | 26 |
各話の長さ | 44分(パイロット版は49分) |
製作 | |
製作総指揮 |
ティム・クリング キャロル・バービー Suzan Bymel ピーター・チャーニン フランシス・ローレンス キャサリン・ポープ キーファー・サザーランド |
製作 |
20世紀フォックステレビジョン Chernin Entertainment Tailwind Productions |
放送 | |
放送チャンネル | FOX系列 |
放送期間 | 2012年1月25日 | - 2013年5月10日
公式ウェブサイト |
『TOUCH/タッチ』(原題: Touch)は、アメリカ合衆国の超自然スリラー・テレビドラマ。FOX系列で放送されていた。
2012年1月25日に第1話が先行放送され[1]、同3月22日から本格的な放送が開始された[2]。第1シーズンは全13話[3]で、2012年5月31日に2時間のシーズン・フィナーレが放送された[4]。第2シーズンは2012年10月に放送開始予定だったが[5]延期となり、2013年2月8日に2時間枠で開始となった[6][7]。
世界100か国以上で放送されている[8]。
日本ではWOWOWで2012年10月から放送開始。日本語吹き替え版では、キーファーの声を『24 -TWENTY FOUR-』と同じ小山力也が担当している。
概要[編集]
原案・製作総指揮・脚本はティム・クリング[9]。主演のキーファー・サザーランドも製作総指揮に名を連ねている。また、フランシス・ローレンスがパイロット版の監督を務めた[10]。
このドラマでは科学、スピリチュアリティ、感情がブレンドされ、世界中の一見無関係な人々がお互いに影響し合う。物語は、アメリカ同時多発テロ事件で妻を亡くしたシングルファーザー、マーティン・ボームと、その11歳の息子で無言症のジェイクを中心に繰り広げられる。
ストーリー[編集]
元ジャーナリストでシングル・ファーザーのマーティン・ボームは、無言症の息子ジェイクと意思を通じるため、あらゆることを試みる。だが、ジェイクは決して口を開かず、ほとんど感情を表に出さず、触れられるのを嫌がり、自らも滅多に他人に触れようとはしない。学校などから突然姿を消してしまうことも頻繁に起こる。
そんなある日、実はジェイクには、数字を通して「過去・現在・未来」、そして「世界各地の人々の繋がり」を知覚する能力があるらしいと、マーティンは気付く。ジェイクはそういった繋がりに異状を感じると苦しくなり、マーティンに数字を見せることによって助けを求めていたのだ。
マーティンはそのメッセージの意味を探りながら、さまざまな形で人助けを行うようになる。しかし、そんなマーティンの行動は、ソーシャルワーカーの目には奇異に映り、父親としての資格が問われることになる。ジェイクを助けたいという気持ちと、ジェイクの養育権を失いたくないという気持ちが葛藤する日々が続く。
その過程で、ジェイクと同じ特殊能力を持った少女アメリアが以前、謎の死を遂げたらしいことが判明する。どうやら、ある大企業がジェイクの養育権をマーティンから取り上げようとしているのは、ジェイクの特殊能力とも関係があるらしい。
主な舞台は、第1シーズンではニューヨークだったが、第2シーズンではロサンゼルスに移動した[11]。
登場人物[編集]
- マーティン・ボーム
- 演 - キーファー・サザーランド、吹替 - 小山力也
- 元ジャーナリスト。妻をアメリカ同時多発テロ事件で亡くした後、空港の荷物係に転職し、息子ジェイクを1人で育てる。学校や施設などから勝手に姿をくらます息子に手を焼きつつ、どうにか意思疎通をはかろうとする。ある日、ジェイクがノートなどに書く数字に意味があるらしいと気付き、その解明を行う過程で、ジェイクだけでなく、他の人々をも助けるようになる。
- ジェイコブ・“ジェイク”・ボーム
- 演 - ダヴィード・マズーズ[8][12]、吹替 - 竹内順子
- 11歳の少年。無言症で口が利けない[13]が、数字を通して過去、現在、未来の出来事、そして人々の繋がりを知る能力がある。ジェイクは時折(人に触れられるとパニックを起こすため)、悲鳴を挙げることはあるが、言葉は一切発せず、書くこともない。しかし、ノート、黒板、電卓、コンピュータ・パッドなどに数字を書いたり、表示したりすることにより意思疎通をはかる。また、マズーズによるナレーションで、ジェイクの内面をうかがい知ることができる。
- クレア・ホプキンス
- 演 - ググ・バサ=ロー[14]、吹替 - 中村千絵
- ボーム一家の生活状況の評価を行うために派遣されたソーシャルワーカー[15]。当初はマーティンの父親としての能力に疑問を呈するが、ジェイクの特殊能力に気付き、それを懸命に補佐しようとするマーティンに次第に共鳴するようになる。
- アーサー・テラー教授
- 演 - ダニー・グローヴァー、吹替 - 勝部演之
- 数字による透視能力者を研究する専門家[16]で、マーティンにアドバイスする。しかし、脳に疾患があるらしい。
- シェリ・ストラップリング
- 演 - ロクサーナ・ブルッソ
- ジェイクが通っている養護施設の責任者[17]で、クレアの上司。ジェイクに何かあるたびに、マーティンが父親失格だと決め付ける。クレアがマーティンに協力的になるにつれ、クレアに対しても厳しい態度を取るようになる。どうやら、ジェイクの特殊能力にただならぬ興味を持つ謎の企業と関係があるらしい。
エピソードリスト[編集]
第1シーズン[編集]
邦題 原題 アメリカでの初回放送日 1 運命のロードマップ Pilot 2012年1月25日 2 セカンド・チャンス 1+1=3 2012年3月22日 3 目に見えない騎士 Safety in Numbers 2012年3月29日 4 想いをつなぐ糸 Kite Strings 2012年4月5日 5 少女たちの選択 Entanglement 2012年4月12日 6 過去の忘れ物 Lost and Found 2012年4月19日 7 手渡された鍵 Noosphere Rising 2012年4月26日 8 引き裂かれるふたり Zone of Exclusion 2012年5月3日 9 天球の音楽 Music of the Spheres 2012年5月10日 10 新たなターゲット Tessellations 2012年5月17日 11 待ち人の行方 Gyre (Part 1) 2012年5月31日 旅立ちの時 Gyre (Part 2) 2012年5月31日 12 サイドストーリー 再会の町 The Road Not Taken 2012年9月14日
第2シーズン[編集]
邦題 原題 アメリカでの初回放送日 1 選ばれし者 Event Horizon[7] 2013年2月8日[7] 2 引き合う魂 Closer[7] 2013年2月8日[7] 3 届かない声 Enemy of My Enemy[7] 2013年2月15日[7] 4 パーフェクト・ストーム Perfect Storm[7] 2013年2月22日[7] 5 待ち望んだ瞬間 Eye to Eye[7] 2013年3月1日[7] 6 失ったぬくもり Broken[7] 2013年3月8日[7] 7 暗闇の悪魔 Ghosts[7] 2013年3月15日[7] 8 無償の愛 Reunions[7] 2013年3月22日[7] 9 欠けた歯車 Clockwork[7] 2013年3月29日[7] 10 忘れ形見 Two of a Kind[7] 2013年4月5日[7] 11 眠れる正義 Accused[7] 2013年4月26日[7] 12 欲望のアルゴリズム Fight or Flight[7] 2013年5月3日[7] 13 終わらない旅 Leviathan[7] 2013年5月10日[7]
関連商品[編集]
ケイラ・グラハム(カレン・デヴィッド )が歌う「スリー·リトル·バーズ」が、2012年2月28日に20世紀フォックステレビレコードによってサウンドトラックのシングルとしてiTunesでリリースされた[18]。
批評家による評価[編集]
ショーは、一般的に肯定的な評価を得て、現在メタクリティック・スコア63/100を獲得している[19]。
『PopMatters』のマイケル・ランドウエバーは、番組は「スピリチュアリティ、家族愛、世界的な苦しみの混合は驚くほど効果的だ」と賞賛した。彼は「少年のナレーションでは壮大な宇宙の事実を述べるが、そののち彼が一言も喋っていないことを述べてからよりパワフルに感じる」と述べた[20]。
『ニューヨーク・ポスト』のレビューで、リンダ・スターシは「何度も繰り返される数列や宇宙のパターンに惹きつけられたなら、FOXの新しい番組を繰り返し視聴するパターンを繰り返すであろう...番組は興味深く、サザーランドがTVに戻ったのは嬉しいが、正直言って複雑すぎる」と述べた[21]。
『シカゴ・サンタイムズ』のロリ・ラックルは、番組は「世界中の人々が互いに結びつき、人生が--潜在的に大きな影響を与えながら--交差するという、びっくりするような前提を元にしている」と述べ、最後に「世界中を駆け巡る体験と涙が出る感動をもたらす。目標は高く設定され、タッチがそこに到達することを祈る」と述べた[22]。
キーファー・サザーランドの演技も賞賛され、ランドウエバーは「彼は集中と繊細さの組み合わせで役をこなし、我々はマーティンを裁くのではなく、苦難に引きこまれ共感する。すべての試練が、彼の顔に刻まれている。彼はジャック・バウアーの役に同じような禁欲主義を吹き込んだが、マーティンはより弾力性が少なく、より深く悩んでいる」と述べた[20]。
脚注[編集]
- ^ "FOX Announces 2011-2012 Midseason Premiere Dates" (Press release). Fox. 1 December 2011. 2011年12月4日閲覧。
- ^ Gorman, Bill (2012年2月27日). “'Touch' Premiere Moved To March 22, ‘Bones’ Moves To Monday On April 2, ‘The Finder’ Spring Finale On March 8”. TV by the Numbers. 2012年3月26日閲覧。
- ^ Schneider, Michael (2011年9月22日). “Fox Makes Kiefer Sutherland's Return to Primetime Official”. TV Guide. 2011年9月22日閲覧。
- ^ Futon Critic Staff (2012年4月2日). “Exclusive: FOX Books Two-Hour "Touch" Season Finale for May 31”. The Futon Critic. 2012年4月15日閲覧。
- ^ Hibberd, James (2012年5月9日). “Fox renews 'Touch,' cancels 'Alcatraz'”. Entertainment Weekly. 2012年5月11日閲覧。
- ^ “Ratings: Touch Down, Bum Job, CSI: NY Ties Season High, Nikita Ticks Up”. TVLine.com (2013年2月9日). 2013年2月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa TheFutonCritic Showatch - TOUCH (FOX)
- ^ a b サザーランド主演の新テレビドラマ「タッチ」のプレミア上映会開催 MSN産経ニュース 2012年3月20日
- ^ 『HEROES』のクリエイター。
- ^ 【お先見!海外ドラマ日記】世界は『TOUCH』に触れる!! 海外ドラマNAVI 2012年2月1日付
- ^ “And a Child Will Lead Them. But Where? - ‘Touch,’ With Kiefer Sutherland, Starts Season 2”. NYTimes.com (2013年2月7日). 2013年2月11日閲覧。
- ^ マズーズは20人の候補から選ばれた(『Inland Empire』誌の2012年4月号より)。
- ^ Goldberg, Lesley (2011年6月7日). “'Touch': David Mazouz Cast Opposite Kiefer Sutherland”. The Hollywood Reporter. 2011年12月4日閲覧。
- ^ ググ・バサ=ロー(Gugu Mbatha-Raw)のプロフィール allcinema
- ^ “Gugu Mbatha-Raw joins Kiefer Sutherland in FOX's Touch”. HitFix (2011年6月10日). 2011年12月4日閲覧。
- ^ マイケル・オーシエロ (2011年6月9日). “Danny Glover Joins Kiefer Sutherland in Fox's Drama Pilot Touch”. TVLine. 2011年12月4日閲覧。
- ^ Hibberd, James (2011年11月22日). “Southland Co-star Joins Kiefer Sutherland's Touch”. Entertainment Weekly. 2011年12月4日閲覧。
- ^ Fox Broadcasting (2012年2月28日). Touch-"Three Little Birds" ('Making of' video). Fox Broadcasting 2012年2月29日閲覧。
- ^ “Touch - Season 1 Reviews, Ratings, Credits, and More at Metacritic”. Metacritic.com. 2012年3月26日閲覧。
- ^ a b Landweber, Michael (2012年1月25日). “'Touch': The First Episode Is Stunningly Effective”. PopMatters. 2012年3月25日閲覧。
- ^ Stasi, Linda (2012年1月25日). “Kiefer is back”. New York Post. 2012年3月25日閲覧。
- ^ Rackl, Lori (2012年1月24日). “Kiefer Sutherland makes a welcome return to TV in 'Touch'”. Chicago Sun-Times. 2012年3月25日閲覧。