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N-アセチルノイラミン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
N-アセチルノイラミン酸
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.004.568 ウィキデータを編集
MeSH N-Acetylneuraminic+Acid
性質
C11H19NO9
モル質量 309.273 g/mol
精密質量 309.105981
外観 白色の結晶性粉末
融点 186 °C (分解)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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N-アセチルノイラミン酸N-Acetylneuraminic acid、Neu5Ac、NeuAc、NANA)は、ガングリオシドの分解で得られるアミノ糖であり、(N-アセチルノイラミン酸はセラミドと結合することによってガングリオシドを生じる。)シアル酸の最も多い型である。(2番目はN-グリコリルノイラミン酸である。)

この化学種の負電荷型は体内の器官をコーティングする粘液質の素になっている。Neu5Acは、侵入する病原菌に対して囮として作用する役割があり、その動作体であるガングリオシドの構造に分布している。

インフルエンザA型ウイルスおよび一部のコロナウイルス(OC43、HKU1)が結合する糖鎖分子である。細胞表面上の糖鎖末端のNeu5Acは、感染を開始する受容体として機能する[1]

脚注

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  1. ^ 高橋忠伸, 「インフルエンザウイルスが結合する糖鎖分子の機能解明」『ウイルス』 66巻 1号 2016年 p.101-116, 日本ウイルス学会, doi:10.2222/jsv.66.101

関連項目

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外部リンク

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