FN Five-seveN
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Five-seveN USG | |
概要 | |
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種類 | 自動拳銃 |
製造国 |
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設計・製造 | FN社 |
性能 | |
口径 | 5.7mm |
銃身長 | 122mm |
ライフリング | 8条右回り・1:9inch |
使用弾薬 | 5.7x28mm弾 |
装弾数 | 10・20・30発 |
作動方式 | 銃身遊動遅延ブローバック |
全長 | 208mm |
重量 | 645g(空マガジン装着) |
銃口初速 | 650m/s(SS190) |
有効射程 | 50m |
FN Five-seveN(FN ファイブセブン)は、ベルギーのFN社が開発した自動拳銃。P90用サイドアーム(補助兵器)として開発された。名称は5.7mm弾を使用することに由来し、「Five-seveN」と表記されるのは、FN社の名前に由来する。
初期モデルではダブルアクションオンリーで作動方式もストライカー方式であったとされ未来的試作銃感を感じる見た目であったが、使用する現場からの改善要求などで現行モデルFive-seveN USGではシングルアクションオンリーで撃発方式は一見ストライカー方式に見えるが内蔵ハンマー方式となっている
特徴[編集]

弾薬にP90と同じ5.7x28mm弾を使用する。この弾薬は小銃用の弾薬をそのまま短くしたような形状で、高い初速で発射されるため貫通力が高く、SS190弾では100mほどの距離があってもボディアーマー(NIJ規格レベルIIIA以下のもの)を貫通するとされる。
そのため、犯罪に用いられると危険という保安上の理由から販売先は政府組織・法執行機関に限られていたが、2005年のSHOTショーにて、貫通力を落としたスポーツ用弾薬とともに民間向けモデルが発表された。
貫通力に優れる拳銃弾として、以前から共産圏のソビエト連邦で開発されたトカレフTT-33で使用する7.62x25mmトカレフ弾(のうち、鉄製コアを使用しているもの)が存在したが、Five-seveNの5.7x28mm弾は材質の見直しによってトカレフに匹敵するかそれ以上の貫通力を持ちながら、人体に対する破壊力を高めている。 銃器研究科ガンズリサーチでの検証動画にてはレベル2Aの防弾プレートに対しては5.7×28mm弾とトカレフ弾はたいして変わりない結果となっているが、ハイパー道楽における検証で厚さ3mmの鉄板に対しては三種類の5.7×28mm弾よりも7.62×25mm トカレフ弾(トカレフ弾)の方がダメージが大きく鋼鉄弾芯のAP弾では亀裂が入るほど強力である事がわかっている。
スライドやフレームはプラスチックで覆われているため、連射をしても表面温度は素手で触れられる程度にしか上昇せず、金属フレームの銃の問題点である寒冷地での皮膚の張り付きも起こらない。作動方式は一般的なショートリコイル方式ではなく、銃身遊動遅延ブローバック方式となっており、ハンマーはスパー部分等が露出しておらず、内蔵式のインターナル・ハンマー(内蔵ハンマー方式)である。セーフティレバーはエジェクション・ポート下方(本体右側)に設けられている。
装弾数は標準で20発だが、30発のロングマガジンやアメリカの一部の州での規制に対応した10発マガジンも存在する。但し、使用する5.7x28mm弾自体が前後に長く、それに比例してグリップも前後に長いためにやや握りづらくなっている。また弾倉はアサルトライフルやサブマシンガンの弾倉に多く採用されているダブルフィードダブルカラムマガジンである、これは一般的な拳銃と比べ装弾数が多いため装填しやすくする為の配慮である。
2013年ショットショーにて、Five-seveN MK2という新モデルが発表された。 新モデルではスライド前部にもコッキング用セレーションが追加され、旧モデルで灰色だった操作系統はすべて黒色樹脂になった。また、アジャスタブルサイトの形状も変更された。