E.S.T.
E.S.T. (エスビョルン・スヴェンソン・トリオ) Esbjörn Svensson Trio | |
---|---|
エスビョルン・スヴェンソン・トリオ(2003年) | |
基本情報 | |
出身地 | スウェーデン |
ジャンル | ジャズ、ビバップ |
活動期間 | 1993年 - 2008年 |
レーベル | ACT |
公式サイト |
www |
旧メンバー |
エスビョルン・スヴェンソン ダン・ベルグルンド マグヌス・オストロム |
E.S.T.(イー・エス・ティー、エスビョルン・スヴェンソン・トリオ、瑞:Esbjörn Svensson Trio)は、1993年にエスビョルン・スヴェンソン(Esbjörn Svensson、ピアノ)、ダン・ベルグルンド(Dan Berglund、ベース)、マグヌス・オストロム(Magnus Öström、ドラム)の3人で結成されたスウェーデンのジャズ・ピアノ・トリオである。その音楽は、クラシック、ロック、ポップ、テクノの要素を含んでいる。クラシックの作曲家バルトーク・ベーラやロックバンドのレディオヘッドに影響を受けたとしている。そのスタイルは、従来のジャズに、エレクトロニック・エフェクトやマルチトラック・レコーディングを取り入れたもの[1]。
バイオグラフィ
[編集]E.S.T.は、ジャンルにとらわれず、スヴェンソンの音楽的カトリシズムに基づいて、さまざまなアーティストから影響を受けている[2]。E.S.T.はヨーロッパ中で商業的に大成功を収め、批評家からも高い評価を受けた。1999年にリリースされた『フロム・ガガーリンズ・ポイント・オブ・ヴュー』は、E.S.T.のアルバムとしては初めて、ドイツのレーベルACTからスカンジナビア以外の国でリリースされ、国際的なブレイクのきっかけとなった。
スヴェンソンは2008年6月14日、妻と2人の息子を残したまま、ストックホルムでスキューバダイビングの事故により死亡した。All About Jazzは「世界中の音楽愛好家を深く悲しませるであろう」と評している[2]。
2013年以降、マグヌス・オストロムとダン・ベルグルンドは、スウェーデンの編曲家・指揮者のハンス・エクとともに、E.S.T.の楽曲を交響曲にして演奏するプロジェクト「e.s.t.シンフォニー」のツアーを行っている[3]。
受賞
[編集]エスビョルン・スヴェンソンは1995年と1996年に「スウェーデン・ジャズミュージシャン・オブ・ザ・イヤー(Swedish Jazzmusician of the Year)」、1998年には「スウェーデン・ソングライター・オブ・ザ・イヤー(Swedish Songwriter of the Year)」を受賞。1997年の『Winter in Venice』はスウェーデンでのグラミー賞を受賞。
2002年の『ストレンジ・プレイス・フォー・スノウ』はドイツの「ドイツ年間批評家賞(Jahrespreis der Deutschen Schallplattenkritik)」「ドイツジャズ賞」フランス・『ジャズマン』誌の「今年のショック(Choc de l'année)賞」、フランスの「ジャズ大賞(Victoire du Jazz)」、MIDEM「祭典の革命賞(Revolution of the Festival)」等を受賞。2004年にはヨーロピアン・アーティスト・オブ・ザ・イヤーにあたる「ハンス・コラー賞(Hans Koller prize)」を受賞。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『ホエン・エヴリワン・ハズ・ゴーン』 - When Everyone Has Gone (1993年、Dragon)
- EST Plays Monk (1996年、Superstudio Gul)
- Winter in Venice (1997年、Superstudio Gul)
- 『フロム・ガガーリンズ・ポイント・オブ・ヴュー』 - From Gagarin's Point of View (1999年、Superstudio Gul/ACT)
- 『グッド・モーニング・スージー・ソーホー』 - Good Morning Susie Soho (2000年、Superstudio Gul/ACT)
- 『ストレンジ・プレイス・フォー・スノウ』 - Strange Place for Snow (2002年、Superstudio Gul/ACT)
- 『セヴン・デイズ・オブ・フォーリング』 - Seven Days of Falling (2003年、Superstudio Gul/ACT)
- 『ヴァイアティカム』 - Viaticum (2005年、ACT)
- 『チューズデイ・ワンダーランド』 - Tuesday Wonderland (2006年、ACT/EmArcy)
- 『ルーコサイト』 - Leucocyte (2008年、ACT)
- 301 (2012年、ACT)
ライブ・アルバム
[編集]- 『幻のライブ1995』 - E.S.T. Live '95 (2001年、ACT) ※旧邦題『E.S.T.ライヴ』。オリジナルは『Mr. & Mrs. Handkerchief』 (1995年、Dragon)
- Live in Berlin (2005年、ACT)[4]
- 『ライヴ・イン・ハンブルク』 - Live in Hamburg (2007年、ACT)
- E.S.T. Live in London (2018年、ACT) ※2005年録音
- E.S.T. Live in Gothenburg (2019年、ACT) ※2001年録音[5]
コンピレーション・アルバム
[編集]- Somewhere Else Before (2001年、Columbia)
- 『回想〜ベリー・ベスト・オブ・e.s.t』 - Retrospective - The Very Best of E.S.T. (2009年、ACT)
コラボレーション・アルバム
[編集]- Kära du (1996年、RCA/ BMG Sweden) ※with Louise Hoffsten、Lasse Englund
- Intromotion (1997年、LCM) ※with Krister Andersson
- Ballads (1999年、Dragon) ※with Nils Landgren
- Jag vill aldrig mer vara ful och ensam (2005年、Atlantis Grammofon/ Amigo) ※with Kristina Lugn
DVD
[編集]- Live in Stockholm (2003年、ACT) ※2000年12月10日収録。インタビュー等も収録
来日公演
[編集]- 2003年6月17日(火) The Synergy Live 紀尾井ホール
- 2004年4月3日(土) 渋谷・Bunkamuraオーチャードホール
- 2005年6月25日(土) 渋谷・Bunkamuraオーチャードホール
- 2007年1月12日(金) 横浜・関内ホール
- 2007年1月14日(日) 大阪・なんばHatch
脚注
[編集]- ^ NPR Music (June 30, 2002). “E.S.T., Recorded Live in Studio 4A”. Studio Sessions. NPR. August 14, 2011閲覧。
- ^ a b Jazz. “Remembering Esbjorn Svensson”. All About Jazz. 5/3/2021閲覧。
- ^ “Past Events - E.S.T. Symphony”. www.est-symphony.com. 2019年10月21日閲覧。
- ^ jazz, ACT Music-In the spirit of. “Homepage - ACT Music - In the spirit of jazz”. ACT Music. 2023年4月14日閲覧。
- ^ jazz, ACT Music-In the spirit of. “e.s.t. live in Gothenburg - e.s.t. live in Gothenburg - Esbjörn Svensson Trio e.s.t. - Artists - ACT Music - In the spirit of jazz”. ACT Music. 2023年4月14日閲覧。