C★NOVELS
C★NOVELS(シーノベルス、C★N、CN)は、中央公論新社が発行している新書(ノベルズ)レーベル。発売日は基本的に毎月25日だが、変則的に例外が生じることもある。
カバー背中の上部には黒い猫のイラストが入っている[1]。公式サイトにも黒い猫のイラストが見られる[2]。
概要
[編集]1982年11月に創刊[3] され、主に檜山良昭『ポンパドール侯爵夫人殺人事件』(1982年11月)、赤川次郎『静かなる良人』(1983年8月)、内田康夫『盲目のピアニスト』(1986年11月)、中津文彦『遠眼鏡の中の女』(1986年11月)などのミステリー小説や、小池真理子『彼方の悪魔』(1987年11月)などのサスペンス小説、川又千秋『ラバウル烈風空戦録1』(1988年11月)、荒巻義雄『旭日の艦隊1』(1992年6月)などの架空戦記ものといったジャンルが刊行されている。
1993年にC★NOVELSファンタジア(C★NOVELS Fantasia、CN-Fantasia、CN-F)が誕生[3] し、茅田砂胡『放浪の戦士』(1993年10月)など数多くのファンタジー作品も発表されるようになる。
また、単行本をノベルス化したものはC★NOVELS Bibliotheque(CN-Biblio)として、京極夏彦『巷説百物語』(2002年2月)、森博嗣『スカイ・クロラ』(2002年10月)などが刊行されている。
小説をコミック化したものがCNコミックス(あるいはC★NOVELS COMICSと呼ぶ)として刊行され、鈴木理華『クラッシュ・ブレイズ コミック・バージョン 嘆きのサイレン1』、藤井英俊『コミック 聖刻群龍伝1』などがある。
カバー背中の黒猫のマークのバックの色は、C★NOVELSの場合が赤色、CN-Fantasiaの場合が黄色、CN-Biblioの場合は緑色となっている。
ほかに電子書籍に限り、C★NOVELS Miniという短編の作品専用のレーベルが配信発売されている。C★NOVELS Miniに限らず電子書籍化されている作品も増えた。
なお、茅田砂胡『スカーレット・ウィザード』は、第1回(2001年度)センス・オブ・ジェンダー賞国内部門大賞を受賞している。
C★N 25
[編集]2007年、C★NOVELSが創刊25周年を迎えたことを記念し、アンソロジー『C★N 25』が発刊された。
C★N創刊30周年&C★N-F創刊20周年
[編集]2012年にはC★NOVELSが創刊30周年を、2013年にはC★NOVELSファンタジアが創刊20周年を迎え、創刊以来、累計で1000点を上回る数の作品が刊行されている[3]。
節目の2012年4月から2013年12月にかけて、プレゼントや特別編集企画などのフェアが開催された[3]。
2013年11月、CN30周年&CN-F20周年特別企画として『茅田砂胡 全仕事1993-2013』が刊行された[4]。
C★NOVELS大賞
[編集]C★NOVELSで募集されている新人賞。C★NOVELSファンタジア編集部で選考を行い、大賞及び優秀作品が決定される。大賞および優秀作品は本レーベルから出版される。
主な作品
[編集]- C★NOVELS
- C★NOVELSファンタジア
- 茅田砂胡「デルフィニア戦記」シリーズ
- 茅田砂胡「暁の天使たち」シリーズ
- 茅田砂胡「スカーレット・ウィザード」シリーズ
- 荻原規子「西の善き魔女」シリーズ
- 多崎礼「夢の上」シリーズ
- 九条菜月「翼を継ぐ者」シリーズ
- 黒川裕子「空飛ぶ貧乏騎兵隊」シリーズ
- 千葉暁「聖刻群狼伝」「聖刻群龍伝」シリーズ
- 葦原青「ユーネリア戦史」シリーズ
- 佐藤大輔「皇国の守護者」シリーズ
- C★NOVELS Bibliotheque
- 京極夏彦「巷説百物語」シリーズ
- 森博嗣「スカイ・クロラシリーズ」
- 宮部みゆき「親友「島崎君」」シリーズ
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- CNOVELSドットコム - C★NOVELS公式サイト。
- C☆NOVELS(中央公論新社) (cnovels) - X(旧Twitter)