Boletus speciosus

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Boletus speciosus
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Hymenomycotina
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: イグチ目 Boletales
: イグチ科 Boletaceae
: ヤマドリタケ属 Boletus
学名
Boletus speciosus Frost, 1874
英名
Oak bolete

Boletus speciosusは、イグチ目イグチ科ヤマドリタケ属のきのこ。

形態[編集]

北米北東部に分布。(Frost, 1874) 形態学的分類によってヨーロッパ日本台湾中国にも分布しているとされることもあるが、分子系統学的にこれらが北米種と同種であるかは不明。日本では和名「アカジコウ」が本種に充てられることが多い。

北米種は、主にオークなどの広葉樹共生する外生菌根菌とされる。夏から秋にかけて単生または散生として子実体を形成する。発生数は多くない。

傘は直径6~15cm、桃色~明るいばら赤色で、成熟すると橙赤色~帯桃褐色。孔口は鮮黄色~オリーブイエロー。管孔は離生で成熟時で直径1mm×長さ15mm。柄は中実で堅く、長さ5~13×直径1.5~4cm、表面は網目があり、上部が黄色で下部に向かって赤色を帯びる。肉は淡黄色。 傘・孔口・肉は傷を付けると素早く青変する。 担子胞子は類紡錘形で表面は平滑、長さ11~15×幅3~4μmのオリーブブラウン。 Butyriboletus roseoflavusのような強い芳香はない。

類似菌・シノニム[編集]

Butyriboletus brunneus

かつて[いつ?]Boletus speciosusBoletus pseudoregiusシノニムとされていたが、その後この二種は別種とされ、更にBoletus pseudoregiusBoletus fuscoroseusのシノニムとされ属をButyriboletusに移された。 現在はButyriboletus pseudoregius (regiusクレード)とButyriboletus fuscoroseus (roseoflavusクレード)で別種とされている。

Butyriboletus roseopurpureusは、ITS領域B. speciosusと同一の塩基配列をしている。

Butyriboletus brunneusかつて[いつ?]Boletus speciosus var. brunneus (Peck, 1890)とされていたが、現在は別種とされている。

Boletus, Butyriboletus以外の属では、BaorangiaHortiboletus, Lanmaoaなどにも本種と見た目が似た種がある。

食毒[編集]

食用菌。非常に美味。

出典[編集]

(和名データなし) Boletus Speciosus”. 大菌輪 Daikinrin. 2023年10月11日閲覧。

関連項目[編集]