BUGAKU

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BUGAKU(舞楽)(ぶがく)は、黛敏郎によるバレエ作品。

作曲の経緯[編集]

1962年ニューヨーク・シティ・バレエ団の芸術監督ジョージ・バランシンの委嘱により作曲され、1963年3月30日、ニューヨーク・シティ・センターで初演された。その後1966年4月13日岩城宏之指揮NHK交響楽団により演奏会形式での初演が行われ、同年尾高賞を受賞した。

内容は雅楽をもとにしている。その背景として1958年のニューヨーク・シティ・バレエ団の日本公演と、翌年の宮内庁式部職楽部のアメリカ公演があると考えられる。ニューヨーク・シティ・バレエ団では1984年2007年2008年に再演された。

楽器編成[編集]

ピッコロ1、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン(第3オーボエと持ち替え)、クラリネットB♭管2、バスクラリネットB♭管1、ファゴット2、コントラファゴット1、ホルン4、トランペットB♭管3、トロンボーン2、バストロンボーン1、チューバ1、ティンパニシロフォングロッケンシュピール橇の鈴タムタム大太鼓シンバルハープ1、ピアノ1、弦5部

楽曲構成[編集]

第I部 レント
第II部 モデラート

ファゴットと打楽器のリズムによって開始される。その後オーボエの反復する旋律が登場し、ピアノがこの動機を助ける音階を提示する。コーダでは第I部後半の主題が再現される。


参考文献[編集]

  • Playbill, New York City Ballet, Saturday, May 10, 2008
  • Repertory Week, New York City Ballet, Spring Season, 2008 repertory, week 2
  • 『最新名曲解説全集7 管弦楽曲IV』、音楽之友社、1980年