鹿島ガタリンピック
鹿島ガタリンピック(かしまガタリンピック)とは佐賀県鹿島市で毎年初夏に行われるイベントである。単にガタリンピックと呼ばれることもある。道の駅鹿島に隣接する有明海の干潟で、干潟を利用したさまざまな競技が行われる。
概要
鹿島市の町おこしの一環として、1985年から毎年開催されている。ガタリンピックの名前は、干潟の「ガタ」とオリンピックの「リンピック」を合わせたものである。オリンピックのようにさまざまな競技が行われる。その内容はムツゴロウ漁で用いられる「ガタスキー」(身長程度の長さの木の板)で干潟の上を滑る競技や、干潟の上に細長い板を何メートルかを縦に並べ、その板の上を自転車で渡ってゴール地点まで自転車を走らせる競技などさまざまである。自転車の競技では、ゴールにたどり着く者はほとんどいない。自転車競技では、ゴールに着くまでにその大半が板から自転車が落ちてしまい、自転車に乗っている人も干潟に落ちてしまう。なお、自転車にはブレーキが付いていないため、ゴールにたどり着いても結局は泥に落ちることとなる。
参加資格はないため事前に申し込めば誰でも参加可能であるが、近年は応募者多数のため抽選となることが多く、1人2種目までしか申し込めない。日本国外からの参加も多数ある。干潟で泥だらけになるというインパクトの強さから、テレビで放送されることも多い。当日は道の駅鹿島最寄の長崎本線肥前七浦駅に特急「かもめ」が臨時停車するほか、会場までのシャトルバスなどが運行される。2011年の開催は平成23年台風第2号の接近により初めての中止となり、2020年の大会は2019新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2011年以来9年ぶり2回目の中止なった[1]。
脚注
- ^ “【速報】<新型コロナ>鹿島ガタリンピック中止”. 佐賀新聞 (2020年3月27日). 2020年3月29日閲覧。
関連項目
- 保寧マッドフェスティバル(Boryeong Mud Festival) - 韓国保寧市で毎年7月に開かれる泥祭り。
- ゾンビランドサガ - 作中で、登場人物がガタリンピックに参加する回が描かれ、映像処理はされているが本大会の実写映像も流れた。
外部リンク
- 鹿島ガタリンピック 公式ホームページ
- 第24回鹿島ガタリンピック (ニコニコ動画 佐賀新聞公式動画コーナー「ひびじょん」より)
- 第32回鹿島ガタリンピック[2016年6月5日(日)](佐賀新聞・ドローン空撮) - YouTube
- 2017 第33回鹿島ガタリンピック - YouTube(鹿島ケーブルテレビライブ配信、2017年6月11日配信)
- 2019鹿島ガタリンピック(佐賀新聞) - YouTube