法学検定
法学検定試験(ほうがくけんていしけん、略称:法検)とは、法学に関する学力水準を客観的に評価する検定試験。
財団法人・日弁連法務研究財団と社団法人・商事法務研究会が運営している日本における法学検定の1つ。資格としては民間資格。
2000年から3級・4級試験が、2001年から2級試験がスタート。また、2003年から2016年までは法科大学院既修者試験が実施されていた。
年間1回実施されるが、2 - 4級の試験と法科大学院既修者試験は別の時期の実施である。
概要
2012年度から制度がリニューアルされた。受験級は、以下の3つに分けられている。
- アドバンスト〈上級〉コース(旧2級)法曹を目指す等学習の進んでいる法学部3年次および法学部修了程度
- スタンダード〈中級〉コース(旧3級):標準的な法学部3年次程度
- ベーシック〈基礎〉コース(旧4級):法学部2年次程度
- 法科大学院既修者試験(法学既修者試験):2003年から2016年まで実施、詳細はリンク先を参照。2017年度以降は、代替としてアドバンスト〈上級〉コースを案内している[1]。
試験内容
- アドバンスト〈上級〉コース
- 法学基礎論5問、憲法・民法・刑法・選択2科目各10問。
- 法学基礎論:法哲学・法社会学・日本法制史・司法制度論(各2問)、法的思考の基礎・比較法(各1問)の計10問から試験中に5問選択。
- 選択はAから1科目,A,Bすべてからもう1科目を当日選択。
- 選択A:民事訴訟法・刑事訴訟法・商法・行政法
- 選択B:労働法・倒産法・経済法・知的財産法
- スタンダード〈中級〉コース
- 法学一般10問、憲法15問、民法20問、刑法15問、選択1科目15問。
- 選択科目(民事訴訟法・刑事訴訟法・商法・行政法)から1科目を当日選択。
- ベーシック〈基礎〉コース
- 法学入門10問、憲法15問、民法20問、刑法15問。
- 法科大学院既修者試験(法学既修者試験)
- 詳細は「法学既修者試験」を参照
受験料
- アドバンスト〈上級〉コース 9,450円(税込)
- スタンダード〈中級〉コース 6,300円(税込)
- ベーシック〈初級〉コース 4,200円(税込)
- スタンダード・アドバンストセット 12,600円(税込)
- ベーシック・スタンダードセット 8,400円(税込)
脚注
- ^ “2017年度以降の「法学既修者試験」実施見送りについて” (PDF). 法学検定試験委員会 (2016年9月). 2019年6月26日閲覧。