小野市詩歌文学賞
小野市詩歌文学賞(おのししいかぶんがくしょう)は、兵庫県小野市が行っている文学賞。同市出身の歌人上田三四二にちなみ、三四二の没後20周年にあたる2009年に創設[1]。前年度に出版された詩歌作品の中から優れたものを顕彰する。当初は短歌、俳句、詩の三部門が選出されていたが、途中から詩部門が選ばれなくなった。
選考は、前年に刊行された作品からアンケートを参考としつつ、選考委員(馬場あき子、宇多喜代子、永田和宏)により選ばれる。受賞者の発表は4月頃、授賞式は6月頃。
受賞一覧
回 | 年 | 短歌部門 | 俳句部門 | 詩部門 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 平成21年 | 岡井隆 『ネフスキイ』 | 広瀬直人 『風の空』 | 三井葉子 『句まじり詩集 花』 |
第2回 | 平成22年 | 河野裕子 『葦舟』 | 金子兜太 『日常』 | 山本楡美子 『森へ行く道』 |
第3回 | 平成23年 | 小池光 『山鳩集』 | 八田木枯 『鏡騒』 | 水野るり子 『ユニコーンの夜に』 |
第4回 | 平成24年 | 花山多佳子 『胡瓜草』 | 小檜山繁子 『坐臥流転』 | 岬多可子 『静かに、毀れている庭』 |
第5回 | 平成25年 | 高野公彦 『河骨川』、伊藤一彦 『待ち時間』 | 友岡子郷 『黙礼』 | 該当無し |
第6回 | 平成26年 | 小島ゆかり 『純白光 短歌日記2012』 | 高野ムツオ 『萬の翅』 | ― |
第7回 | 平成27年 | 坂井修一 『亀のピカソ 短歌日記2013』 | 大峯あきら 『短夜』 | ― |
第8回 | 平成28年 | 米川千嘉子 『吹雪の水族館』 | 西村和子 『椅子ひとつ』 | ― |
第9回 | 平成29年 | 吉川宏志 『鳥の見しもの』 | 茨木和生 『熊樫』 | ― |
第10回 | 平成30年 | 川野里子 『硝子の島』 | 櫂未知子 『カムイ』 | ― |
第11回 | 平成31年 | 栗木京子 『ランプの精』 | 岡田一実 『記憶における沼とその他の在処』 | ― |
第12回 | 令和2年 | 大口玲子 『ザベリオ』 | 原満三寿 『風の図譜』 | ― |