ドニプロ高地

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ドニプロ高地

ドニプロ高地の位置。

キエフ州で見られるドニプロ高地。

ドニプロ高地(ドニプロこうち、ウクライナ語Придніпровська височина)は、ヨーロッパ平野の東南部における高地である。ドニプロ川南ブーフ川の間に広がっている。ウクライナジトーミル州キエフ州ヴィーンヌィツャ州チェルカースィ州キロヴォフラード州ドニプロペトローウシク州の地域を占めている。

概要

ドニプロ高地は様々な地形と隣接している。北はポリーシャ低地、西はヴォルィーニ・ポジーリャ高地、南は黒海低地、東はドニプロ川の峻険な河岸を境にしている。

ドニプロ高地はウクライナ楯状地の中心部を占めており、西北から東南へ広がっている。資源は豊かで、満俺花崗岩ラブラドル長石石墨褐炭高陵石などがある。

高地は台地のような地形を構成しており、東方面と東南方面へ低下してる。西北部の平均高さは海抜220‐240m、東南部の平均高さは海抜150‐180mである。最大の高さは323m。

高地は多数の河川で切り刻んでいるので、深い河原や谷などが一般的である。特に、キエフからドニプロペトローウシクまでのドニプロ川河岸の地域は谷地が圧倒的多い。その他の谷は南ブーフ川ソーブ川スィニューハ川ヒルシクィーイ・チークィチ川ローシ川インフール川インフレーツィ川サクサハーニ川などの河川によって作られてある。谷の平均深さは80‐90m。

高地の中部の分水界は広く、ドニプロ川・南ブーフ川付近の分水界は狭い。河川には多く早瀬が見られる。

地形の特徴としてはカーニウ山地がある。山地の平均高さは200mである。

参考文献

  • 伊東孝之井内敏夫中井和夫 編『ポーランド・ウクライナ・バルト史』山川出版社東京〈世界各国史; 20〉、1998年。ISBN 4-634-41500-3NDLBibID: 000002751344 
  • 黒川祐次物語ウクライナの歴史 : ヨーロッパ最後の大国中央公論新社、東京〈中公新書; 1655〉、2002年。ISBN 4-121-01655-6NDLBibID: 000003673751 
  • Мала гірнича енциклопедія. В 3-х т. / За ред. В. С. Білецького. — Донецьк: «Донбас», 2004.ISBN 966-7804-14-3.