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セキチク

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セキチク
セキチク
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ナデシコ属 Dianthus
: セキチク D. chinensis[1]
学名
Dianthus chinensis L.[1][2]
和名
セキチク(石竹)
英名
China pink[3]

セキチク(石竹、英名:China pink、学名:Dianthus chinensis L.[1][2]は、ナデシコ科ナデシコ属の観賞目的で花壇、鉢物及び切り花用に栽培される多年草[3][* 1]。葉が竹に似ていることからこの名がついたといわれている。

概要

原産は中国[* 2]日本では平安時代に栽培されており、その後は草丈と花の大きさによって区別される三寸セキチク、五寸セキチクなどの品種が育成されてきた[3]。ヨーロッパでは1716年に栽培されており、1860年代には日本から導入されたトコナツを中心に品種改良が行なわれ、その後も世界各地で多くの品種が育成された[3]。現在では、アメリカナデシコなどとの交配品種が栽培の主体となっている[3]

起源が不明ながら日本で育成されたと思われる品種は、以下の2つである[3]

  • トコナツ(常夏) (Dianthus chinensis L. var. semperflorens Makino[3][4])
  • イセナデシコ (Dianthus x isensis Hirahata et Kitam.[5])

別名及び異名

別名にカラナデシココウアンナデシコまたはモウコナデシコがある[1]

異名には以下のものがある[6]

  • Dianthus chinensis L. var. amurensis (Hort. ex Jacques) Kitag.
  • Dianthus chinensis L. var. versicolor (Fisch. ex Link) Ma
  • Dianthus versicolor Fisch. ex Link var. subulifolius (Kitag.) Y.C.Chu
  • Dianthus chinensis L. subsp. versicolor (Fisch. ex Link) Vorosch.
  • Dianthus versicolor Fisch. ex Link

脚注

注釈

  1. ^ 栽培上では2年草として扱われる[3]
  2. ^ 自生地の詳細は不明である[3]

出典

  1. ^ a b c d 米倉浩司・梶田忠 (2003-) YList:セキチク 2011年8月15日閲覧。
  2. ^ a b 『日本の野生植物』 (1999)、p.41
  3. ^ a b c d e f g h i 八代 (2002)、p.157
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) YList:トコナツ 2011年8月15日閲覧。
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) YList:イセナデシコ 2011年8月15日閲覧。
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) YList:セキチク synonym 2011年8月15日閲覧。

参考文献

  • 八代嘉昭 「セキチク」 著、農山漁村文化協会 編『カーネーション(ダイアンサス)』 9巻(初版)、農山漁村文化協会〈花卉園芸大百科〉、2002年、157-160頁。ISBN 4-540-01209-6 
  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎 他『日本の野生植物 草本II離弁花類』平凡社、1999年。ISBN 4-582-53502-X 

外部リンク

関連項目