コンテンツにスキップ

スタニスラス=アンドレ・ステーマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2023年2月12日 (日) 16:20; Lifeonthetable (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
スタニスラス=アンドレ・ステーマン

スタニスラス=アンドレ・ステーマン(Stanislas-André Steeman, 1908年 - 1970年)はベルギー小説家


概要

[編集]

リエージュ出身。

1924年ブリュッセル"La Nation belge"誌の記者となる。

1928年"La Nation belge"の同僚のSintairと合同で推理小説を執筆し、1932年までに5冊を刊行した。

1929年からは単独でも執筆をし、1931年"Six hommes morts"(邦訳『六死人』)でフランス冒険小説大賞を受賞。

1970年マントンで死去。

代表作

[編集]

マレーズ警部もの

[編集]
  • "Péril"(1930年)
  • "Le doigt volé"(1930年)
邦訳『盗まれた指』
  • "Zéro"(1932年)
邦訳『ゼロ』

ヴォロベイチク(ウェンズ氏)もの

[編集]
  • "Six hommes morts"(1931年)
邦訳『六死人』(『殺人環』) - マレーズ警部についての言及あり
  • "La nuit du 12 au 13"(1931年)[1]- 「十二日から十三日の夜」
  • "Un dans Trois"(1932年)
邦訳『三人の中の一人』
  • "L'assassin assassiné (Le trajet de la foudre)"(1934年)- 「連鎖する落雷」
  • "L'ennemi sans visage (M. Wens et l'automate)"(1934年)- 「見えない敵」
  • "Crimes à vendre (Le furet)"(1946年)- 「犯罪売ります」
  • "Poker d'enfer"(1955年)
  • "La morte survit au 13 "(1958年) - ウェンズ氏の少年時代の話。同名の父親が探偵役[2]


マレーズ警部・ウェンズ氏の共演

[編集]
  • "Les atouts de M.Wens"(1932年)
邦訳『ウェンズ氏の切り札』 - 探偵役はウェンズ氏
  • "Le mannequin assassiné"(1932年)
邦訳『マネキン人形殺人事件』 - 探偵役はマレーズ警部

デジレ・マルコもの

[編集]
  • "Madame la mort"(1951年)
  • "Dix-huit fan tôme"(1952年)- 「十八人の幽霊」
  • "Faisons les fous"(1961年)

ノンシリーズ

[編集]
  • "Feu Lady Anne (L'adorable spectre) "(1935年) - 英国が舞台で探偵役もスコットランドヤードのコトネージ警部。
  • "L'Infaillible Silas Lord"(1937年) - 間違ってばかりなのに事件を解決してしまうサイラス卿(Infaillible Silas Lord)が探偵役。
  • "Le fils de Balaoo "(1937年)
  • "L'Infaillible Silas Lord "(1938年)
  • "L'Assassin habite... au 21 "(1939年)
邦訳『殺人者は21番地に住む』
1942年にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーの監督デビュー作として同題で映画化される。
  • "Légitime défense"(1942年)- 『犯罪河岸』
1947年に"Quai des Orfèvres"(邦題『犯罪河岸』)の題名で映画化される(監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、主演ルイ・ジューヴェ)。
  • "Haute tension"(1953年)
  • "Impasse des boîteux"(1959年)

短編

[編集]
  • "Le Mort dans L'Ascenseur"(1930年) - ウェンズ氏もの短編。
邦訳「エレベーターの中の死体」(HMM'09.7、早川書房)
  • "Les yeux éteints"(1932年)
邦訳「見えない眼」(HMM'81.2、早川書房)
  • "Le Mort Burlesque ou crime à distance"(1933年)
邦訳「風変りな死体」(HMM'04.11、早川書房)
  • 他にマレーズ警部もの短編が複数あるが未訳[3]

合作

[編集]
  • "Le Mystère du zoo d'Anvers"(1928年)
  • "Le Treizième Coup de minui"(1928年)
  • "Le Maître de trois vies"(1929年)
  • "Le Diable au collège"(1930年)
  • "Le Guet-apens"(1932年)
  • いずれもSintairとの共同作品。

脚注

[編集]
  1. ^ 英題は The Night of the 12th-13th
  2. ^ 原書では「Wenceslas Vorobeïtchik père.」と「Wenceslas Vorobeïtchik fils.」で表記
  3. ^ 戦前の「新青年」に一部抄訳あり。