U103 (潜水艦)
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U-103はドイツ海軍の潜水艦(Uボート)。第一次世界大戦時と第二次世界大戦時に同名の潜水艦がある。
U-103 (第一次世界大戦)
U99型潜水艦。1917年6月9日に就役し、5回の任務をこなし、8隻の船舶を撃沈した。
1918年5月12日、U-103は、タイタニック号の姉妹船でアメリカ軍部隊の輸送任務についていたオリンピック号に雷撃を行おうとしたが、魚雷発射の前に発見され、オリンピック号の体当たり攻撃による反撃を受け、船体を2つに破断されて沈没した。この際乗員9人が死亡したが、31人が生還して捕虜となった。
第一次世界大戦中において、商船が軍艦を撃沈した唯一の事例と見られる。
U-103 (第二次世界大戦)
1939年9月6日起工、1940年7月5日就役。IXB型潜水艦。11回の任務につき、45隻の船舶を撃沈する戦果を挙げた。
1944年1月1日付けで練習船となり、1944年3月13日にいったん退役したが、1945年1月にゴーテンハーフェン(現在のグディニャ)から、ハンブルクへ回航され、さらに4月にはキールへ回航された。
1945年4月15日連合軍の爆撃により、キールで撃沈された。生存者数は不明ながら、死者は一人に留まった。
関連項目
- アドルフに告ぐ - 主人公の一人、アドルフ・カウフマンがドイツから日本に渡るときに乗艦した潜水艦として登場する。なお、史実に置いてU-103が日本に派遣された記録はない。