パブロ・イグレシアス (1978年生)
パブロ・イグレシアス スペイン語: Pablo Iglesias Turrión | |
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生年月日 | 1978年10月17日(46歳) |
出生地 | スペイン、マドリード県マドリード |
出身校 |
コンプルテンセ大学 カルロス3世大学 EGS |
前職 | 著作家、政治学教授、テレビ司会者 |
所属政党 | ポデモス |
宗教 | 無神論者 |
ポデモス党首 | |
在任期間 | 2014年11月15日 - 2021年5月4日 |
在任期間 | 2014年6月13日 - |
パブロ・イグレシアス・トゥリオン(Pablo Iglesias Turrión, スペイン語発音: [ˈpaβlo iˈɣlesjas tuˈrjon], 1978年10月17日 - )は、スペイン・マドリード出身の政治家。2014年から2021年までポデモス党首を務めた。
政治家になる前は著作家、マドリード・コンプルテンセ大学の政治学講師、テレビの政治討論番組司会者として活動していた。2014年5月にポデモスから欧州議会議員選挙に当選して欧州議会議員となり、11月にポデモス党首に就任した。現在でもテレビ番組「ラ・トゥエルカ」と「フォルト・アパチェ」の司会を務めており、また頻繁に政治討論番組に出演している。
経歴
学術活動
1978年にマドリードで生まれた。2001年にコンプルテンセ大学で法学の学位を取得し、2004年には政治学の学位を優等で取得した[1]。2008年にはポストナショナル・コレクティブ・アクションという主題で政治学の博士号(PhD)を取得し[2]、政治学のMASと教員免許を傑出した成績で取得した[1]。2010年にはマドリードのカルロス3世大学で、映画の政治的分析という主題で人文科学の修士号を取得し、スイスのEGSでは政治理論、映画、精神分析を学び、2011年に情報科学の修士号を取得した[3]。その後はコンプルテンセ大学で政治学の主任講師を務め[4]、2014年9月には同大学の名誉教員となった[5]。
イスパンTV(英語版)の政治討論番組「Fort Apache」(アパッチ要塞)とプブリコTV(英語版)の「La Tuerka」で司会を務め、コン・マノ・イスキエルダ(左手とともに)という制作会社で放送ディレクターを務めた[6]。2002年以降には、学術雑誌に30本以上の論考を発表している[7]。
政治活動
イグレシアスは自身を左翼の位置に置いており、かつてはスペイン共産党(PCE)の党員であり、また反グローバリゼーション運動に参加していた[8][9]。2014年1月には、数か月後の欧州議会議員選挙参加を見据えたポデモス運動の主体者のひとりとなり[10]、4月3日の公開予備選挙でポデモスの選挙名簿筆頭に選ばれた[11]。ポデモスは欧州議会議員選挙で5議席を獲得して、国民党(PP)、社会労働党(PSOE)、イスキエルダ・プルラル(IP、「多様な左翼」)に次ぐ第4党となり、イグレシアス自身も欧州議会議員に当選した。ポデモスは欧州議会で欧州統一左派・北方緑の左派同盟(GUE/NGL)に所属し、6月25日、イグレシアスはGUE/NGLから欧州議会の議長に推薦された[12][13]。
はい、私の国の市民が主権と社会的権利を回復するためにそれ(政権)を変えるまで、(活動しつづけることを)誓います[14] — 欧州議会議員就任後
スペインにおける2014年のBing検索ランキングでは、大流行を見せたエボラ出血熱、黒字化を果たした国有銀行のバンキアに次いで、イグレシアスが第3位にランクインした[15]。
メディア活動
イグレシアスはプブリコ[16]、Kaosenlared[17]、ディアゴナル[18]、レベリオン[19]などのメディアに記事を寄稿している。2013年10月にはメディア活動による社会変革の功績が称えられ、カルロス3世大学のジャーナリズム・視聴覚情報学科からエンフォカドス賞を授与された[20]。同じ賞をイグナシオ・エスコラールとジョルディ・エボレも受賞している。
2003年、「テレK」(Tele K)によるテレビ番組「ラ・トゥエルカ」の司会に就任した[21]。2012年11月、テレビ番組「ラ・セクスタ・コルムナ」のコーナー「ラホイの1年」にアナリストとして出演し、2011年に与党の座に就いた国民党のマリアーノ・ラホイ政権の1年を分析した[22]。2013年5月、イグレシアスは「インテレコノミア」(Intereconomía Televisión)が放送するテレビ番組「El Gato al Agua」にゲストとして招かれ[23]、2012年9月25日にマドリードで起こったデモ「Rodea el Congreso」について発言した[24][25]。これ以後には他のメディアからも出演依頼を受けるようになり、「エル・ガト・アル・アグア」、「エル・カスカベル・アル・ガト」(13 TV)、「ラ・セクスタ・ノチェ」(ラ・セクスタ)、「ラス・マニャーナス・デ・クアトロ」(クアトロ)、「24h ノチェ」(24時間ch)などの討論番組で人気のゲストとなった。
人物
祖父のマヌエル・イグレシアスはフランコ体制下のスペインで死刑宣告を受けたが、彼に対する告発の不正が証明されたため、死刑は執行されなかった[26]。母親のルイサ・トゥリオンはスペイン労働者委員会(CC.OO.)の顧問弁護士、父親のハビエル・イグレシアスは元歴史学教授で労働監督官である。イグレシアスによれば、父親はマルクス・レーニン主義・反フランコ主義の過激革命組織FRAP(英語版)のメンバーだった[27]。イグレシアスの名前は、社会労働党(PSOE)を創設した社会主義者のパブロ・イグレシアス (1850年生の政治家)に由来している[8]。[28]。
脚注
- ^ a b Iglesias Turrión, Pablo. “Pablo Iglesias Turrión's CV”. 26 September 2014閲覧。
- ^ Iglesias Turrión, Pablo (2009). Multitud y acción colectiva postnacional: un estudio comparado de los desobedientes: de Italia a Madrid (2000-2005). マドリード・コンプルテンセ大学. ISBN 978-84-692-1016-1 13 July 2013閲覧。
- ^ “Profesorado-Pablo Iglesias Turrión”. マドリード・コンプルテンセ大学政治学第3学科 2014年5月23日閲覧。
- ^ Pacho, Nacho (12 July 2014). “La Complutense quiere que Pablo Iglesias sea profesor honorífico”. エル・ムンド 2014年12月18日閲覧. "El rector explica que Iglesias ya no pertenece a la UCM desde el pasado 1 de julio, cuando perdió su condición de profesor titular interino"
- ^ “La Complutense nombra profesor honorífico a Pablo Iglesias”. エル・ディアリオ. (25 September 2014) 25 September 2014閲覧。
- ^ Producciones Con Mano Izquierda. “Pablo Iglesias Turrión. Director de contenidos y creatividad”. 23 May 2014閲覧。
- ^ “Pablo Iglesias Turrión”. Google Scholar. 2014年5月23日閲覧。
- ^ a b Minder, Raphael (29 May 2014). “Spanish Upstart Party Said It Could, and Did. Now the Hard Part Begins.”. ニューヨーク・タイムズ 16 December 2014閲覧。
- ^ “Iglesias to head Spain's leftist Podemos party”. The Local. (16 November 2014) 18 December 2014閲覧。
- ^ Europa Press (13 March 2014). “Podemos formaliza su inscripción como partido político”. エル・ディアリオ 12 July 2014閲覧。
- ^ “Pablo Iglesias, elegido cabeza de lista por Podemos en las primarias con más participación para las europeas”. プブリコ. (3 April 2014) 30 May 2014閲覧。
- ^ Fariza, Ignacio (25 June 2014). “Pablo Iglesias, candidato de la Izquierda Unitaria a la presidencia de la Eurocámara”. エル・パイス 2014年12月18日閲覧。
- ^ Europa Press (25 June 2014). “Pablo Iglesias, elegido candidato a presidir el Parlamento Europeo por la Izquierda Unitaria Europea”. エル・ムンド 2014年12月18日閲覧。
- ^ “Pablo Iglesias promete acatar la Constitución "hasta que los ciudadanos la cambien para recuperar soberanía"”. Europa Press (13 June 2014). 27 October 2014閲覧。
- ^ “これは予想外? 世界11ヵ国の2014年がわかるBing検索ランキング発表”. 週刊アスキー (2014年12月2日). 2014年12月17日閲覧。
- ^ “Otra vuelta de Tuerka”. プブリコ. 13 July 2013閲覧。
- ^ “Artículos de Pablo Iglesias”. Kaosenlared. 13 July 2013閲覧。
- ^ Iglesias Turrión, Pablo (22 July 2006). “Asamblea constituyente y revolución”. ディアゴナル. 13 July 2013閲覧。
- ^ “Artículos de Pablo Iglesias”. レベリオン. 13 July 2013閲覧。
- ^ “Celebrada la primera edición de los Premios de Periodismo para el Cambio Social”. entreculturas (2013年11月13日). 24 May 2014閲覧。
- ^ Rozas, Daniel (3 July 2012). “I am not a crock! "A la izquierda le falta imaginación"”. ディアゴナル 13 July 2013閲覧。
- ^ “Rajoy año I: La realidad era esto”. atresplayer.com (2012年11月16日). 2014年12月18日閲覧。
- ^ “Pablo Iglesias en El Gato al Agua”. YouTube (24 April 2013). 13 July 2013閲覧。
- ^ Europa Press (31 March 2013). “El 25S llama a "asediar" el Congreso el 25 de abril y a no abandonar hasta que dimita el Gobierno”. Europa Press 1 May 2013閲覧。
- ^ Efe (16 April 2013). “El Congreso no celebrará pleno durante el intento de "asedio" del 25S”. ラ・ラソン 1 May 2013閲覧。
- ^ “El abuelo de Pablo Iglesias fue represaliado por el franquismo” (13 August 2014). 1 October 2014閲覧。
- ^ “El último secretario general”. プブリコ (2012年9月18日). 2014年12月18日閲覧。
- ^ Machuca, Pablo (26 February 2014). “Entrevista a Pablo Iglesias: "No es izquierda o derecha, es dictadura o democracia"”. ハフィントン・ポスト 2014年12月18日閲覧。
著書
- Iglesias Turrión, Pablo; Espasandín, Jesús (coordinadores) (2007). Bolivia en Movimiento. Acción colectiva y poder político. Madrid: El Viejo Topo. pp. 376. ISBN 978-84-96831-25-4
- Iglesias Turrión, Pablo (2009). Multitud y acción colectiva postnacional. Madrid: Complutense de Madrid, Servicio de Publicaciones. pp. 574. ISBN 978-84-692-1016-1
- Iglesias Turrión, Pablo (2011). Desobedientes. Madrid: Popular. pp. 249. ISBN 978-84-7884-498-2
- Iglesias Turrión, Pablo; Monedero, Juan Carlos (2011). ¡Que no nos representan!: El debate sobre el sistema electoral español. Madrid: Popular. pp. 127. ISBN 9788478845156
- Iglesias Turrión, Pablo (2013) Cuando las películas votan. Lecciones de ciencias sociales a través del cine,Catarata
- Iglesias Turrión, Pablo (2013) Maquiavelo frente a la gran pantalla. Cine y política, Akal
- Iglesias Turrión, Pablo; Nega (2013). Abajo el Régimen. Conversación entre Pablo Iglesias y Nega LCDM. Icaria, colección Más Madera a dos voces
外部リンク
- The Left Can Win (パブロ・イグレシアスによる記事)Jacobin、2014年12月9日
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