スカラ座 (豊橋市)
スカラ座 | |
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現在のスカラ座ビル | |
情報 | |
通称 | 豊橋スカラ座 |
開館 | 1962年 |
閉館 | 2001年2月 |
収容人員 | (3スクリーン)630人 |
設備 | DOLBY STEREO |
用途 | 映画館 |
運営 | 中日興行[1] |
所在地 |
〒441-0881 愛知県豊橋市広小路1-14 |
位置 | 北緯34度45分52.5秒 東経137度23分4.2秒 / 北緯34.764583度 東経137.384500度座標: 北緯34度45分52.5秒 東経137度23分4.2秒 / 北緯34.764583度 東経137.384500度 |
最寄駅 | JR・名鉄豊橋駅より徒歩4分 |
スカラ座(スカラざ)は、愛知県豊橋市広小路1丁目にあった映画館。
歴史
豊橋市の映画館
愛知県豊橋市は東三河地方の中心都市である。1901年(明治34年)には朝日座で豊橋初の活動写真の上映が成功[2]。1940年(昭和15年)末には豊橋市街地に8館の映画館が存在し[3]、1945年(昭和20年)6月の豊橋空襲によって一時的に市街地から映画館が消滅したものの、戦後には相次いで映画館が再開館した。1957年(昭和32年)の豊橋市には10館の映画館があり、日本の映画館数がピークを迎えた1960年(昭和35年)頃、豊橋市の中心市街地には12館の映画館があった[4]。
広小路日活会館/スカラ座(1962-2001)
1962年(昭和37年)に広小路1丁目に広小路日活会館として開館[5]。運営は中日興行[1]。鉄筋コンクリート造4階建[5]。607人収容。1963年(昭和38年)3月に洋画封切館のスカラ座に改称[5][1]。1967年(昭和42年)4月30日にはキャバレーがあったビルの地下に、洋画主体の広小路ロマン(89席)を開館[5][1][6][7]。1975年(昭和50年)には広小路ロマンがみゆき座に改称[5]。
1984年(昭和59年)には大規模な改装を行い、2階にスカラ座1(250席)を、4階にスカラ座2(250席)を、地下のみゆき座をスカラ座3(130席)に改称し同年12月28日にリニューアルオープン[5][8]。スカラ座の収容人数は607人で豊橋市最大級だった[9]。正月や盆などは一般映画、それ以外の時期は大人向け洋画の上映が多かった[1]。
1999年(平成11年)には豊橋市郊外のホリデイ・スクエアに、日本最大級のシネマコンプレックスであるAMCホリデイ・スクエア18豊橋(現:ユナイテッド・シネマ豊橋18)が開館。競合の末スカラ座は2001年(平成13年)2月に閉館した[5]。なお、前年の2000年(平成12年)には豊橋松竹会館ビル[10]と豊橋東映劇場ビルが相次いで閉館しており[11]、豊橋市から従来型の映画館が消滅している。同じ広小路にはモーニングサービス発祥の地とされる「喫茶仔馬」があったが、スカラ座と同時期に閉店となった[12]。
閉館後
2002年(平成14年)11月-12月には旧スカラ座の4階と旧豊橋西武東宝を会場として、豊橋青年会議所が「とよはしまちなかスロータウン映画祭」を初開催した[13]。2003年(平成15年)の第2回映画祭、2004年(平成16年)の第3回映画祭はスカラ座が単独で会場となっている。2005年春にはスカラ座跡地にカラオケ店がテナントとして入居し[14]、映画祭の会場は豊橋グランドホテルに移った[14]。跡地のスカラ座ビルにはカラオケ店・居酒屋などが入居している(後述)。
階 | 入居施設 | ||
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4階 (旧スカラ座2) | カラオケCHIKARA豊橋駅前店[15] | ||
3階 |
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2階 (旧スカラ座1) | やるき茶屋 豊橋広小路店[16] | ||
1階 | 庄や 豊橋広小路店[17] | ||
地下1階 (旧みゆき座) | フジヤマドラゴン豊橋店(2015年1月28日~)[18] ニクバルダカラ豊橋店[19] |
脚注
- ^ a b c d e 『戦後映画の黄金期 豊橋の映画館』
- ^ 『上伝馬町誌』p. 70
- ^ 『豊橋市史 第4巻』p. 908
- ^ 「映画館の街、懐かし豊橋 戦後~2001年の15館を紹介 市美術博物館」朝日新聞、2012年6月26日
- ^ a b c d e f g 『豊橋百科事典』p. 342
- ^ 吉川利明『豊橋めぐり』東三文化会、1982、174-176頁。
- ^ 「広告「スカラ座地下 広小路ロマン 堂々4月30日新装開館!」」『東海日日新聞』東海日日新聞社、1967年4月29日。
- ^ 「広告「スカラ座1・2・3 本日12/28日オープン!」」『東海日日新聞』東海日日新聞社、1984年12月28日。
- ^ 『豊橋市の今昔』, p. 136
- ^ 『豊橋百科事典』p. 309
- ^ 『豊橋百科事典』p. 452
- ^ 「消えた店、踏ん張る店 昔の味(近ごろ豊橋広小路は 2)」朝日新聞, 2001年8月22日
- ^ 『とよはしまちなかスロータウン映画祭十周年記念誌』p. 10
- ^ a b 『とよはしまちなかスロータウン映画祭十周年記念誌』p. 14
- ^ “カラオケCHIKARA豊橋駅前店”. カラオケチカラ. 2016年12月4日閲覧。
- ^ “やるき茶屋豊橋広小路店”. 店舗検索. 株式会社大庄. 2016年12月4日閲覧。
- ^ “庄や豊橋広小路店”. 店舗検索. 株式会社大庄. 2016年12月4日閲覧。
- ^ “【オープン情報】フジヤマドラゴン豊橋店”. フジヤマドラゴンのブログ. CyberAgent (2015年1月26日). 2016年12月4日閲覧。
- ^ “店舗情報”. ニクバルダカラ. AJドリームクリエイト. 2016年12月4日閲覧。
参考文献
- 大林淳男・駒木正清(監修)『豊橋市の今昔』樹林舎、2016年
- 上伝馬町史編集委員会『上伝馬町誌』、2004年
- 豊橋市史編集委員会『豊橋市史 第4巻』豊橋市史、1987年
- 豊橋百科事典編集委員会『豊橋百科事典』豊橋市、2006年
- とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会 『とよはしまちなかスロータウン映画祭十周年記念誌』 とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会、2012年