磯江毅
表示
磯江 毅 ISOE Tsuyoshi | |
---|---|
生誕 |
1954年 日本国大阪府 |
死没 | 2007年 |
国籍 | 日本 |
著名な実績 | 絵画 |
運動・動向 | リアリズム |
受賞 | 富田賞、タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞 |
影響を受けた 芸術家 | 高橋由一、アンドリュー・ワイエス、エドゥアルド・ナランホ、野田弘志、木津文哉 |
影響を与えた 芸術家 | 水野暁 |
磯江 毅(いそえ つよし、1954年 - 2007年9月23日[1])は、大阪府出身の日本の画家。徹底した写実表現で知られる。
年表
- 1973年 — 大阪市立工芸高等学校図案科卒業。
- 1974年 — シベリア経由にてスペインに渡り、マドリッド留学。アカデミア・ペーニャやシルクロ・デ・ベジャス・アルテスにて学ぶ。
- 1978年 — マドリッド「サロン・デ・オト-ニョ」で二等賞。シルクロ・ドス画廊にて初個展。
- 1979年 — マドリッド「シルクロ・ドス賞小品展」で一等賞を獲得。
- 1981年 — 「サロン・デ・オト-ニョ」の一等賞受賞などにより、スペイン国内で注目されるようになる。
バルセロナ伯爵夫人賞展で名誉賞を受賞。
- 1991年 — 「スペイン美術はいま-マドリ-ド・リアリズムの輝き」展に出品。
- 1992年 — 「美しすぎる嘘 現代リアリズム展」(三越)にスペイン作家として参加(1997年も)。
- 1996年 — 「両洋の眼」展出品(2000年、2001年、2003年、2008年も)。
彩鳳堂画廊にて個展を開催。富田賞受賞。
- 2000年 — 広島市立大学芸術学部非常勤講師となる。
- 2002年 —「特別展 写実・レアリスム絵画の現在」(奈良県立美術館)に出品。
第13回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞受賞[6]。
- 2003年 - 第1回「存在の美学」現代写実絵画研究所同人展出品。
- 2004年 — 彩鳳堂画廊(東京)、高島屋大阪店で個展開催。
- 2005年 — 広島市立大学芸術学部教授となる。第2回「存在の美学」出品。
- 2007年 — 第3回「存在の美学」出品。
9月23日 呼吸不全のため53歳で死去。10月遺作追悼展(彩鳳堂画廊)。
- 11月25日から12月7日まで広島市立大学芸術資料館にて追悼展(主催: 同大学芸術学部 美術学科油絵専攻)[7]。
- 2008年 — 1月 、「磯江毅1982-2007」追悼展(彩鳳堂画廊)。
- 2009年 — 3月、遺作画集『磯江毅 写実考』を発刊[8]。
- 3月13日より東京美術倶楽部(東美アートフェア)内、特別企画展示「存在の神秘・磯江毅遺作展」開催。
- 2012年 — 3月から9月まで山梨県富士河口湖町立河口湖ミューズ館・与 勇輝館にて「磯江毅 写実考展」開催[12]。
- 2015年 — 3月から5月まで広島県立美術館にて特別展「スペイン・ リアリズム絵画の異才 磯江毅 ―広島への遺言―展」開催[13]。
- 画集『深い眠り 磯江毅』を発刊[14]。
代表作
- 『静物 (棚の中のカリフラワーのある静物)』116.0 × 81.0 cm 紙、鉛筆、水彩 1991年
- 『新聞紙の上の裸婦』150.0 × 182.0 cm 紙、ジェッソ、鉛筆、水彩 1993 - 1994年
- 『深い眠り』100.0 × 182.0 cm 紙、鉛筆、水彩、アクリル、墨 1994 - 1995年
- 『横たわる男・裸像』105.0 × 130.0 cm 混合技法 2001-2002年
- 『鮭“高橋由一への オマージュ”』122.0 × 65.0 cm 紙、板、油彩 2003年
- 『鰯』41.0 × 53.0 cm 板、ジェッソ、鉛筆、水彩 2007年
画集
- 広島市立大学芸術学部美術学科油絵共同研究室 [編集]『磯江毅展図録』広島市立大学芸術学部美術学科油絵共同研究室、広島、2007年。
- 磯江毅(ja, en)『磯江毅写実考 : Thoughts on realism, Gustavo Isoe's works 1974-2007』美術出版社、2009年。ISBN 9784568103731。
- 磯江毅、カレン・サンドネス [訳]、岡口夏織 [訳]、マーサ・J・マクリントク [訳]、人文社会科学翻訳センター [訳]『深い眠り : 磯江毅 Deep slumber : Tsuyoshi Isoe』羽鳥書店、2015年。ISBN 9784904702529。 NCID BB18349219。
関連項目
- ホキ美術館 作品所蔵
脚注
- ^ 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年〜平成23年 2 (学術・文芸・芸術篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、92頁。
- ^ 磯江毅、岩崎宏、大矢英雄『第8回レ・フレ展』彩鳳堂画廊、1986年。 NCID BA85878356。
- ^ 磯江毅、岩崎宏、大矢英雄『第9回レ・フレ展』彩鳳堂画廊、1987年。 NCID BA85878356。
- ^ 会期は1992年3月2日から同3月14日。磯江毅[ほか画]『第10回レ・フレ展』彩鳳堂画廊、1992年。
- ^ 礒江毅、奥山忠「新人大図鑑 女を描く」『美術の窓年鑑 [The window of arts]』第16巻4 (166)、生活の友社、1997年、12-13頁。
- ^ “タカシマヤ文化基金 過去における受賞者一覧”. 高島屋 (2017年2月15日). 2018年4月26日閲覧。
- ^ 広島市立大学芸術学部美術学科油絵共同研究室 [編集]『磯江毅展図録』広島市立大学芸術学部美術学科油絵共同研究室、2007年。
- ^ 磯江毅、田中為芳『磯江毅写実考 : Gustavo Isoe's works 1974-2007』(増補)美術出版社、2011年。 NCID BB0635527X。
- ^ “特別展「磯江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの異才」”. 練馬区 (2012年10月24日). 2013年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月26日閲覧。
- ^ “特別展「磯江毅=グスタボ・イソエ 」―マドリード・リアリズムの異才―Gustavo ISOE”. 奈良県. 2013年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月26日閲覧。
- ^ 目次より。
- 「写実考」磯江毅
- 作品図版
- 磯江毅(Gustavo Isoe)について
- 「孤高の写実画家・磯江毅—〔視覚〕を描く」木下亮
- 「ツヨシ・イソエについて」マヌエル・フランケロ
- 「磯江毅のデッサン観」南城守
- 「磯江毅—写実と象徴の奏合へ」野地豪一郎
- 磯江毅(Gustavo Isoe)自身のこと
- 磯江自身による経歴報告より〔ほか〕
- 磯江毅 (Gustavo Isoe) 略年譜: p200-201
- 磯江毅の作品データ: p222-227
- ^ 会期は2012年3月24日から同年9月26日。“過去の展覧会/平成24年度前期 併設企画展「磯江毅 写実考」展”. 2018年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月26日閲覧。
- ^ 会期は2015年3月25日から同年5月24日。“特別展「スペイン・ リアリズム絵画の異才 磯江毅 ―広島への遺言―展」開催”. 広島県立美術館. 2015年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月25日閲覧。
- ^ 磯江毅『深い眠り : 磯江毅 [Deep slumber : Tsuyoshi Isoe]』羽鳥書店、2015年。 NCID BB18349219。