恒松郁生
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恒松 郁生(つねまつ いくお、1951年(昭和26年) - )は、作家、ロンドン夏目漱石記念館館長[1]、崇城大学図書館長、副学長を経て教授。筆名、サミー・恒松。
来歴
鹿児島県薩摩川内市出身。桜美林大学文学部英語英米文学科卒業[1]後、1974年から在英。海外でホテルマン、旅行代理店のオーナー等を経て、大英博物館前で稀覯本専門の古書店や、ギャラリーを経営。2004年に夏目漱石ゆかりの地、熊本にある崇城大学で教鞭をとる。ロンドン夏目漱石記念館主宰。日本では崇城大学教授としても教鞭を振るう。
月刊誌JCB 「GOLD」、JAL CARD「Agora」などに英国特集を執筆。共同通信のコラム「海外手帳―英国」を無署名で3年以上担当。月刊イギリス旅行と生活雑誌「mr partner」に連載「イギリス人も知らないロンドン案内」、現在「英国紳士クラブ案内」執筆中。
ロンドン夏目漱石記念館
1984年、ロンドンに滞在していた夏目漱石(1900年-1902年)の資料を展示する目的で、私設によるロンドン夏目漱石記念館をロンドン郊外に開館。2016年に一度閉館し、2019年に再開した[2]が、現在はCovid-19のため閉館している。
著書
- 「こちらロンドン漱石記念館」中公文庫
- 「英国王室御用達」小学館
- 「達人のロンドン案内」(共著)講談社
- 「マイ・フェアー・ロンドン」(共著)東京書籍
- A Japanese Artist in London by Yoshio Markino, Introduction by Sammy I Tsunematsu, In Print Publishing, UK
- ALONE IN THIS WORLD by Yoshio Markino, Edited by Sammy I. Tsunematsu, In Print Publishing, UK
- YOSHIO MARKINO - A Japanese Artist in Edwardian London, Sammy I. Tsunematsu, SMP(UK), 2008
日本語編訳書
- 「漱石 個人主義へ―ロンドンでの“つぶやき”と“つながり”―」 雄山閣 2015
- 「続・チャリング・クロス街84番地」 雄山閣、2013年
- 「漱石のロンドン短編集」 ロンドン漱石記念館、2010年
- 「霧のロンドン」 サイマル出版、新版、雄山閣、2007年
- 「牧野義雄画集」 Bee Books、改訂新版、雄山閣、2007年
- 「牧野義雄のロンドン」 雄山閣、2008年
- 「牧野義雄画集(2)」 雄山閣、2008年
- 「ロンドンの日本人画家―牧野義雄」 高城書房
- 「ロンドンの日本人画家―松山忠三」 ロンドン・ハウス・ギャラリー
- 「我が理想の英国女性」 豊田市教育委員会
- 「述懐日誌」 豊田市教育委員会
- 「西洋と東洋の比較思想論」 ロンドン漱石記念館
- 「私のロンドン、パリ、ローマ」 ロンドン漱石記念館
- 「牧野義雄のパリ」 雄山閣
- 「牧野義雄のローマ」 雄山閣
- 「牧野義雄・重光葵回想記」B.シェパード著、恒松郁生訳、雄山閣
夏目漱石作品の英訳書
- Inside My Glass Doors 「硝子戸の中」 Tuttle Publishing, USA
- Spring Miscellany and London Essays 「永日小品とロンドン随筆」Tuttle Publishing,USA
- 210th Days 「二百十日」 Tuttle Publishing, USA
- The Heredity of Taste 「趣味の遺伝」 Tuttle Publishing, USA
- My Individualism and The Philosophical Foundations of Literature 「私の個人主義」「文芸の哲学的基礎」 Tuttle Publishing, USA
- Re-Discovering NATSUME SOSEKI: Travels in Manchuria and Korea「満韓ところどころ」 Global Oriental Books, UK
脚注
- ^ a b 恒松郁生さん:漱石記念館館長 - NNA ASIA (NNA JAPAN CO., LTD.) 《アーカイブ》
- ^ “ロンドン漱石記念館が再び開館”. 共同通信社 (2019年5月8日). 2019年5月8日閲覧。