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桑原章吾

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桑原 章吾(くわばら しょうご、1926年3月16日 - 2008年1月6日)は、日本医学者(微生物学)。元学校法人東邦大学理事長。勲三等旭日中綬章受章。

略歴

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愛知県名古屋市生まれ。1943年9月東京帝国大学医学部を卒業。1949年5月松本医科大学助教授を経て、1954年5月に東邦大学医学部細菌学教授として着任、1969年4月同大学医学部長・学校法人東邦大学理事を経て、同年11月学校法人東邦大学理事長に就任、1991年8月に退任するまでの連続7期22年間理事長を務め、同大学の充実発展と経営基盤に尽力した。また、私立医科大学理事長会代表幹事、厚生省中央薬事審議会委員を始め社会福祉法人鶴風会日本ワックスマン財団などの理事を務め、学会においては日本化学療法学会日本感染症学会日本細菌学会日米医学協力委員会コレラ専門部会等で長く要職にあった。特に米国の抗微生物・化学療法学会には1969年に新規抗菌薬を発表して以来、日本の抗菌薬開発力を世界的レベルにまで引き上げ、コレラ菌における薬剤耐性プラスミドの研究にて1976年には第12回小島三郎記念文化賞を受賞、1994年にはその公的活動に関して勲三等旭日中綬章を受章した。

年譜

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  • 1926年3月16日 - 愛知県名古屋市にて出生
  • 1943年9月 - 東京帝国大学医学部卒業
  • 1949年5月 - 松本医科大学助教授
  • 1954年5月 - 東邦大学医学部教授
  • 1969年4月 - 東邦大学医学部長
  • 1969年11月 - 学校法人東邦大学理事長
  • 1971年11月 - 厚生省中央薬事審議会委員
  • 1976年11月 - 第12回小島三郎記念文化賞受賞
  • 1978年1月 - 学校法人産業医科大学理事
  • 1980年8月 - 日米医学協力委員会コレラ専門部会委員長
  • 1985年5月 - 日本化学療法学会理事長
  • 1993年5月 - 日本化学療法学会名誉会員
  • 1994年 - 勲三等旭日中綬章受章
  • 1999年 - 日本感染症学会名誉会員
  • 2008年1月6日 - 死去
先代
藤原孝夫
学校法人東邦大学理事長
第5代: 1966年-1991年
次代
柴田洋子