イギリス国鉄86形電気機関車
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イギリス国鉄86形電気機関車 | |
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フレートライナーの86形 | |
基本情報 | |
製造所 |
イングリッシュ・エレクトリック イギリス国鉄ドンカスター工場 |
製造年 | 1965年 - 1966年 |
製造数 | 100両 |
主要諸元 | |
軸配置 | Bo'Bo'[1] |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 交流25kV 架空電車線方式 |
長さ | 17.83 m |
幅 | 2.648 m |
高さ | 3.977 m |
機関車重量 | 82 t |
台車中心間距離 | 13.26 m |
固定軸距 | 3.28 m |
軸重 | 21.7 t |
動力伝達方式 | 可撓吊掛式[1] |
主電動機 | AEI282AZ[1] |
歯車比 | 22:65 |
制動装置 | 真空・空気ブレーキ |
最高速度 | 161 - 177 km/h |
出力 | 2,685 - 3,728 kW |
引張力 | 267 kN |
86形(Class 86、クラス86)は、1965年に登場したイギリス国鉄の交流電気機関車である。1965年から1966年にかけてイングリッシュ・エレクトリックのバルカン・ファウンドリー工場ならびにイギリス国鉄のドンカスター工場で100両が製造され、ロンドンからグラスゴーまで電化された西海岸本線用に投入された。
登場時の形式はAL6(AC Locomotive 6th、交流機関車の6番目)であったが、TOPSの導入に伴い1968年に86形へ改称された。
運用
1965年8月に西海岸本線で運用を開始し、主に速達旅客列車の運用に充当されたほか、貨物列車にも広く使用された。
1980年代にはグレート・イースタン本線が電化し、86形はロンドンとイプスウィッチ、ノリッジ方面を結ぶ運用にも旅客、貨物列車の双方で充当されるようになった。
2000年代に入ると老朽化に伴う後継車への置き換えが開始され、旅客列車の運用は2005年をもって終了した。貨物列車では2016年現在でもフレートライナーの14両が稼働している。
引退した車両の一部は、中古車としてブルガリアやハンガリーへ輸出された[2]。
脚注
- ^ a b c 『鉄道ファン』1984年8月号、111頁
- ^ Class 86s become Class 85 in Bulgaria Railway Magazine、2017年8月16日
参考文献
- 渡辺肇「イギリス国鉄動力車あれこれ その4」『鉄道ファン』1984年8月号、交友社、110-113頁。