黄小娥

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黄 小娥(こう しょうが、1913年1月12日 - )は、熊本県出身の易者である。

1950年代半ば頃より、「謎の美人易者」をキャッチフレーズに活躍。1961年カッパブックスより出版された『易入門』は、48万部を超える大ベストセラーとなった。『易入門』はその後絶版となり、占いファンの中には古本屋を探すなど苦労して入手しようとする者もいた。しかし、復刊を望む声が高まり、1987年に光文社文庫で文庫化され、2004年サンマーク出版よりタイトルに著者の名を入れて復刊された。 1980年代半ば、四谷のアパートを引き払い、熊本に帰郷。現在は公には占い師としての活動はしていないが、復刊された「黄小娥の易入門」には寄稿している。

大ベストセラー『易入門』について[編集]

身近な例を豊富に使った親しみやすく、分かりやすい解説・シンプルで実践的な方法論は、広く一般大衆の支持を受け、映画化までされるブームを巻き起こした。黄は同著の中で、変爻にあえて触れず、大成卦64卦に付けられた説明である卦辞だけで占う方式を提唱し、コイン6枚で誰でも易ができるという方法を提示し易に親しむ人間の裾野を大きく拡大した。

易は本来64卦を構成する384爻の説明である爻辞、易卦を構成する陰陽のパターンである卦象などを自在に読み取る占術である。そのため易占いは素人には手出しのできない難解なものとイメージされていた。そのためか、『易入門』に対して他のプロ・セミプロの易者から非難・怨嗟の声も上がった。特に師匠であった加藤大岳からの非難は影響が大きく、黄は大岳門下を離れ最終的には易者を引退することになった。

なお、コインで易占いを行うこと自体は黄の独創ではなく、擲銭法(てきせんほう)と呼ばれる簡便な易占いの方法として古くから伝わるものである。一説には前漢京房が始めたといい、唐の賈公彦『儀礼正義』にも記載されているという。ただし古典的な擲銭法は三文占の別名があるように、3枚のコインを6回振って大成卦の各爻毎に陰陽と動爻かどうかを出すもの [1] で、黄の提唱した6枚のコインの裏表で一度に大成卦を出すというのは黄の独創である[2]

関連書籍[編集]

その他書籍[編集]

  • 『十二支 生まれ年がきめる男女の相性と金の運』光文社(1967年12月15日)

映画[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 例えば、天野真人講述『三文易講話』鴨書店版(1911)
  2. ^ この方法は後に同種のコイン5枚に別種のコイン1枚を混ぜてこれを変爻とすることで、三変筮をシミュレートする方法へと発展した。