高橋一男

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高橋 一男(たかはし かずお、1905年9月21日 - 1983年6月9日)は、日本の拳闘家、プロボクサー。日本ボクシング草創期の強豪。インファイトを身上とし「ブルドッグ」の異名を取った。

略歴[編集]

東京市神田白壁町(現:神田鍛冶町)に生まれる。映画で見たジャック・デンプシージョルジュ・カルパンティエの試合に触発されボクサーを志す。1924年(大正13年)、日本拳闘倶楽部に入門するが、入門初日、荻野貞行とのいきなりのスパーリングでしたたか打ちのめされ、半年間練習に出てこなかったとの逸話が残る。

1926年(大正15年)、日本拳闘倶楽部認定の日本フェザー級王者に選ばれ、米国遠征に出発、西海岸を中心に判明しているだけでも4勝(2KO)を挙げている。

以降も幾多の強豪と対戦し、1930年(昭和5年)4月、近藤巌を破ってフェザー級王者となる。

引退後は新小岩ボクシングジム「高橋道場」を開き、後進の指導に当たった。1983年(昭和58年)、脳溢血で死去。77歳没。

通算成績[編集]

55戦19勝(4KO)20敗16引き分け(判明分のみ)

関連項目[編集]