雪が谷検車区

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雪が谷検車区(ゆきがやけんしゃく)は、東京都大田区に存在する東急電鉄車両基地

概要[編集]

池上線東急多摩川線の全車両が所属する。世田谷線の車両は雪が谷検車区上町班が担当する。 構内には屋根付きの検査場が2線、車両洗浄機1台、車両洗浄線が2線ある。

  • 敷地面積: 8,980m2
  • 建物面積: 2,030m2
  • 最大留置車両数: 24編成72両(終電後、通常時は23編成留置)

池上電気鉄道開業当初は、池上駅(現在の同駅は若干移設されている)の南側に小規模な車両基地(木造の小屋で、2線のみ)が設けられていた[1]1923年(大正12年)5月に雪ケ谷駅まで延伸した際、調布大塚駅 - 御嶽山駅間に移転した[2][3]。その後、1943年(昭和18年)6月に雪ケ谷駅と調布大塚駅が統合され、現在の雪が谷検車区の場所に移転した[2]

沿革[編集]

  • 1922年大正11年)10月6日 - 池上電気鉄道開業時、池上駅に車両基地が設けられる[1]
  • 1923年(大正12年)5月 - 雪ヶ谷駅までの延伸に伴い、車両基地も調布大塚駅近くに移転[3]
  • 1943年(昭和18年)6月1日 - 雪ケ谷駅と調布大塚駅の統合に伴い、現在地に移転[2]
  • 1948年 - 目蒲線大井町線・池上線を管轄する目黒検車区として奥沢に創設。
  • 1951年(昭和26年)10月16日[4] - 目黒検車区から池上線を管轄する雪が谷検車区に分離[4]。雪が谷検車区発足。
  • 1988年(昭和63年)9月16日[4] - 目蒲線を管轄していた奥沢検車区を雪が谷検車区に統合し、奥沢検車区は雪が谷検車区奥沢班(奥沢列車検査班)となる[4]
  • 2000年(平成12年)8月6日[4] - 目蒲線の目黒線・東急多摩川線への系統分離に伴い、雪が谷検車区奥沢班が廃止される(目黒線車両は元住吉検車区に所属)。同時に世田谷線を管轄していた長津田検車区上町班が雪が谷検車区に移管され、上町班は雪が谷検車区上町班となる[4]。雪が谷検車区奥沢班のあった奥沢車庫は元住吉検車区奥沢車庫となる。

所属車両[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 大正出版『回想の東京急行1』pp.144 - 145。
  2. ^ a b c 東京急行電鉄『東京急行電鉄50年史』「12.技術(建設・改良・保守・車両) (PDF) 」pp.1012 - 1017。
  3. ^ a b 大正出版『回想の東京急行1』p.136。
  4. ^ a b c d e f 日本鉄道車両機械技術協会「R&M」2001年6月号「東急雪が谷検車区」記事。

関連項目[編集]