コンテンツにスキップ

那古寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
那古寺

観音堂
所在地 千葉県館山市那古1125
位置 北緯35度1分32秒 東経139度51分28.7秒 / 北緯35.02556度 東経139.857972度 / 35.02556; 139.857972座標: 北緯35度1分32秒 東経139度51分28.7秒 / 北緯35.02556度 東経139.857972度 / 35.02556; 139.857972
山号 補陀洛山
院号 千手院
宗派 真言宗智山派
本尊 千手観世音菩薩
創建年 伝・717年養老元年)
開基 伝・行基
正式名 補陀洛山千手院那古寺
別称 那古観音
札所等 坂東三十三観音第33番
安房国札三十四観音霊場第1番
関東八十八箇所第56番
文化財 銅造千手観音立像(重要文化財)
公式サイト 那古寺公式ホームページ
法人番号 1040005015245 ウィキデータを編集
那古寺の位置(千葉県内)
那古寺
テンプレートを表示

那古寺(なごじ)は、千葉県館山市那古にある、真言宗智山派寺院。山号は補陀洛山。本尊は千手観世音菩薩で、坂東三十三観音第33番札所(結願寺)。通称は那古観音(なごかんのん)。

本尊真言:おん ばざら たらま きりく そわか

ご詠歌:補陀落はよそにはあらじ那古の寺 岸うつ浪を見るにつけても

歴史

[編集]

寺伝によれば、行基元正天皇の病気平癒を祈るためこの地を訪れ、千手観世音菩薩を安置して祈願すると、天皇の病気は平癒し、天皇の勅により建てられたのがこの寺であるという。

伽藍

[編集]
  • 仁王門
  • 観音堂(本堂) - 平成の大改修は千葉県指定有形文化財保存事業として行われ[1]2010年(平成22年)10月26日に落慶法要を行い[2]、同年11月17日に本尊を開帳した[3]
  • 多宝塔 など

文化財

[編集]

重要文化財(国指定)

[編集]
  • 銅造千手観音立像 - 像高104.8cm、鎌倉時代[4]


千葉県指定有形文化財

[編集]
  • 那古寺多宝塔 附:木造宝塔1基
  • 那古寺観音堂 附:厨子1基 - 1994年(平成6年)2月17日に指定[5][6]
  • 絹本著色僧形八幡神像
  • 木造阿弥陀如来坐像[7]
  • 繍字法華経普門品

館山市指定有形文化財

[編集]

ギャラリー

[編集]

所在地・交通

[編集]
所在地
  • 千葉県館山市那古1125
鉄道
自動車

前後の札所

[編集]
坂東三十三観音
32 清水寺 (いすみ市) -- 33 那古寺(結願)
安房国札三十四観音霊場
1 那古寺 -- 2 新御堂
関東八十八箇所
55 円如寺 (君津市) -- 56 那古寺 -- 57 真野寺 (南房総市)

脚注

[編集]
  1. ^ “那古寺観音堂が上棟式 館山 県指定文化財保存事業 工事の安全祈り法要 08年まで本格的な大修理”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 17. (2006年7月8日) 
  2. ^ “平成の大改修終わり落慶法要 館山の那古寺観音堂”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 17. (2008年10月27日) 
  3. ^ “落慶記念に本尊開帳 館山・那古寺 観音堂大改修終える”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 13. (2008年11月18日) 
  4. ^ 館山市教育委員会生涯学習課『館山市の文化財』館山市教育委員会、2016年3月31日、5頁。 
  5. ^ “那古寺観音堂など指定 鰭ケ崎のオビシャも 県文化財”. 毎日新聞 (毎日新聞社): pp. 19. (1994年2月19日) 
  6. ^ “那古寺観音堂など計11件 県文化課 指定文化財を発表”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 1. (1994年2月18日) 
  7. ^ “南総の名利巡礼 わが町の古刹を訪ねて 19 那古寺(館山市) 天台、真言の双方を重視 県内如来坐像代表の一体”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 17. (2008年1月12日) 
  8. ^ “歌舞伎大絵馬、市文化財に指示 館山市教委”. 毎日新聞 (毎日新聞社): pp. 19. (1988年7月1日) 
  9. ^ “館山那古寺から発見 歌舞伎大絵馬を市有形文化財に 製作から260年 県内最古”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 16. (1988年6月30日) 
  10. ^ “高瀬家古文書が市の有形文化財に 那古寺などの再建の様子記す 館山”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 15. (1992年3月30日) 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]