観自在王院跡

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舞鶴が池 中島

観自在王院跡(かんじざいおういんあと)とは、岩手県平泉藤原基衡の妻が建設した寺院跡。

平泉 - 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」の一部として世界遺産に登録されており、「旧観自在王院庭園」の名称で国指定名勝に指定されている。

概要

毛越寺に隣接している。1189年文治5年)以後は荒廃し、水田となっていた。

約160×260mの南北に延びる寺域の北部に2つの阿弥陀堂があり、中央部に園池があった。その寺域にある平安時代末期の庭園は1973年昭和48年)から1976年(昭和51年)にかけて発掘・復元されている。

数少ない平安時代の庭園遺構として評価されている。

世界遺産登録

2001年平成13年)に世界遺産登録の前提となる暫定リストに「平泉-浄土思想を基調とする文化的景観」の一部として記載された。しかし、2008年(平成20年)の第32回世界遺産委員会の審議では、登録延期と決定された。

登録は結局見送られたものの、文化庁・岩手県ではユネスコへの再度の申請を目指し、2011年(平成23年)5月に国際記念物遺跡会議が世界遺産への登録を勧告、同年6月25日中尊寺等の他の平泉の史跡4ヶ所と共に、「平泉 - 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界遺産に登録された[1]

関連項目

出典

外部リンク

座標: 北緯38度59分17秒 東経141度6分37秒 / 北緯38.98806度 東経141.11028度 / 38.98806; 141.11028