西友偽装肉返金事件

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西友偽装肉返金事件(せいゆうぎそうにくへんきんじけん)は、2002年西友の店舗において発生した牛肉偽装事件の返金騒動のことである。

概要[編集]

事件の発端[編集]

この年、雪印食品日本ハムといった食品メーカーにおいて次々と牛肉偽装が発覚し社会問題となった中、大手スーパーマーケットである西友の元町店(現・元町北二十四条店)(北海道札幌市東区)と狭山市駅前店埼玉県狭山市)においてアメリカ産やカナダ産の牛肉を国産と偽って販売していたことが発覚した。西友側はお詫びとして販売した牛肉について返金をすることになったが、このうち元町店は偽装期間が1年間と長期間であったこともありレシートなどの証明するものを提示させることは困難と判断し、異例のレシートなしでも申告すれば返金に応じるという方針を打ち出した。

経過[編集]

返金は9月27日に開始され、当初は主婦が返金求めて店舗に押し寄せたが、元町店では午後になると噂を聞きつけた若者や暴力団関係者が店に殺到し、返金を求めるようになる。翌28日には1日の売上げをはるかに超える金額を要求する者が現れたため示談によって金額を支払った結果、以降の返金希望者には一律その金額が支払われるようになり、返金額はさらに増えていった。そして29日には返金額が5,000万円以上と年間販売額の3倍以上になったため元町店側は返金を打ち切り、特売による還元に転換することを発表した。すると返金を求めて訪れた若者や暴力団関係者が元町店側に詰め寄り罵声や怒号を浴びせ、30日には警備員に暴行を働いたとして逮捕者が出る事態にまで発展した。元町店側は10月4日まで休業することにしたと同時に北海道警察(道警)へ出動を要請、道警は今回の返金騒動で暴力団が関与していたとし捜査を進め、10月4日に道内の暴力団関係者を恐喝未遂で逮捕した。

一方で狭山市駅前店でも同様の返金を行ない、9月30日に返金額が1,000万円と販売額を大幅に超えたためにこの日をもって打ち切ったが、元町店のような大きなトラブルは発生していない。

2店舗での差が生まれた原因[編集]

元町店と狭山市駅前店は両店舗とも返金を開始した当日に販売額を大幅に超え、狭山市駅前店はすぐに返金を打ち切る決定を下した。しかし元町店はその決定を下すのに4日を要し、また、一日の売上げをはるかに超える金額を要求する者に対しても支払いを行った。この現場での判断の差が元町店での騒動の拡大の主な原因とされる。

また、現場に来たものの多くが明らかに札幌人とは違う訛りや風貌であり、札幌以外のナンバーの車が多く押し寄せたこと、加えてその後の報道でワゴン車にすし詰め状態で札幌にやってきたと証言する者が多数いたことが報道されたことなどから、札幌と札幌以外の北海道との経済格差、モラル格差の問題も指摘する声もある。

北海道新聞、および同社が出資するテレビ局では、当てもなく北海道の地方からやってきて、すすきのでたむろしている若者を暴力団関係者が雇い、返金請求に行かせたことが騒動の原因と報じている。

騒動後[編集]

元町店は予告通り5日に営業を再開し、購入を証明するものを持参した人のみの返金に切り替えたところ、少数の主婦がレシートを持って返金を求めたにとどまり、若者が返金を求めることはなかった。また、返金を求めた若者のうち数人がだまし取った代金の返却のため、後日店を訪れている。

外部リンク[編集]