第102装甲輸送隊

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第102装甲輸送隊
創設 1971年昭和46年)3月25日
廃止 1981年(昭和56年)3月25日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位
兵科 機甲科
所在地 北海道 富良野市
編成地 上富良野
上級単位 第1戦車団
最終上級単位 第1戦車団
最終位置 上富良野
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第102装甲輸送隊は、かつて北海道富良野市上富良野駐屯地に所在していた北部方面隊第1戦車団隷下の機甲科輸送隊である。略称は「102APC」。車両への表示は「102装甲」。1981年昭和56年)3月25日に廃止された。

概要[編集]

北部方面隊直轄部隊として創設された。当時の陸上自衛隊においては一部の部隊を除いて装甲化されておらず、装甲化されていない普通科部隊などの輸送、戦車への随伴を目的に当該部隊が編成されていた。編成当時は対ソビエトとの軍事衝突に備えるために第2師団の各部隊への装甲輸送支援を主体に任務が組まれていた。大隊規模で、60式装甲車を約70両から最大90両装備していた[1]。編成完結時の定員は240名、隊長は2等陸佐

各装甲輸送小隊へはそれぞれ約20両程度の装甲輸送車を配置し、各普通科連隊への装甲輸送支援を主体とした任務を担っていた。

第102装甲輸送隊の記念碑

沿革[編集]

  • 1971年昭和46年)3月25日:北部方面隊直轄部隊として上富良野駐屯地で編成完結[2]
  • 1974年(昭和49年)8月1日:第1戦車団新編に伴い同部隊の隷下に編入。
  • 1981年(昭和56年)3月25日:第1戦車団廃止と同時にその役目を終えて廃止となった。廃止後は各師団の装甲車・機械化師団に装備および人員は分散し、一部は後に戦車連隊新編時の要員・装備などに組み込まれた。

廃止時の部隊編成[編集]

  • 第102装甲輸送隊本部
    • 総務班
    • 訓練班
    • 管理班
  • 第1装甲輸送小隊(第3普通科連隊を輸送支援)
  • 第2装甲輸送小隊(第9普通科連隊を輸送支援)
  • 第3装甲輸送小隊(第25普通科連隊を輸送支援)
  • 第4装甲輸送小隊(第26普通科連隊を輸送支援)
  • 補給整備小隊(人員は約60名程度)
    • 小隊本部
    • 装輪整備班
    • 装軌車整備班
    • 補給整備班

装備車両の部隊表示は全て「102装甲」。

主要装備[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 部内資料による数字、北恵庭駐屯地広報資料館にて閲覧
  2. ^ 朝雲新聞社編集局 編『陸上自衛隊20年年表』朝雲新聞社、1971年9月20日。 

出典[編集]

関連項目[編集]