祈祷性精神病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

祈祷性精神病(きとうせいせいしんびょう)とは、日本の精神科医、森田正馬森田療法で有名)が命名した精神病の一種である。

迷信まじない祈祷や宗教的要因などで起こる精神障害であり[1]、人格変換、宗教妄想、憑依妄想などを発し、起こる自己暗示性の精神異常である[2]

1915年に発表された『神経学雑誌』によるとヒステリーであるとしている。宗教の過信が原因の一つで、異常なまでの信仰の仕方による。教育を受けていない40歳以上の女性に多く、自信家で強情な性格の傾向がある。信仰の動機は「家族や自分の病気を治すため」・「家計が苦しいから」・「世の人を救うため」と悪意はない。数日から数ヶ月にわたって経過する特殊な病症と言われている。

1943年に発表された精神科医の村上仁の研究結果では、祈祷性精神病は心因性要素の顕著な変質性精神病であると定義した[3]

祈祷師に「これは憑き物だ」と告げられて、祈祷をすることによって発症する事例が多い。治癒後、祈祷に懲りる人もいる。

実例[編集]

手当て療法により、眉間への手かざしを受けることで発生する霊動という神秘体験により、祈祷性精神病になるケースが報告されている。[4]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 民俗学事典 神戸大学大学院国際文化学研究科
  2. ^ 祈禱性精神病(きとうせいせいしんびょう)とは 大辞林 第三版 コトバンク
  3. ^ 中年女性の幻覚妄想状態(第3報) 遅依体験 仙台市立病院
  4. ^ 『超能力と霊能者』高橋紳吾 岩波書店


関連項目[編集]