田中良雄 (オペラ研究家)

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田中 良雄(たなか よしお、1912年12月5日 - 1969年2月14日)は、日本昭和期前半のオペラ研究家。

活動[編集]

昭和期前半に「イタリア歌劇解説」(ディスク社)、「ドイツ歌劇解説」(ディスク社)、「フランス歌劇解説」(新ディスク社)を執筆。発刊時に「これほど多くの歌劇が網羅された書はなく、歌劇ファン必携の書」(音楽評論家宮沢縦一)と評される。

生涯[編集]

1912年(大正元年)東京・青山にて、父田中實、母民子の三男として生まれる。 学生の頃は長兄(勉。三菱信託銀行専務取締役)のチェロ、次兄(秀雄。東京交響楽団首席ヴィオラ奏者)のヴァイオリン、良雄のピアノで「田中トリオ」を結成し、素人といえども、昭和初期の音楽愛好家からは大いに喜ばれたという。 本人は青山学院から慶応義塾大学に進むも結核を患い中退。 病床にありながらディスク同人としてオペラ研究に専心。当時としては数少ないオペラ大系を制作した。 結核が悪化し手術を繰り返すも、昭和44年の手術後没。 敬虔なクリスチャンでもあった。

親族[編集]

母民子の父、八田裕二郎は福井県出身の代議士で、日本人として初めて軽井沢に別荘を建てた人物として有名。

父、田中實は軽井沢ゴルフ場(旧軽ゴルフ場)の創業メンバーの一人でもある。

次兄、田中秀雄はヴィオラ奏者となり、黒柳守綱黒柳徹子の実父)が主宰する弦楽四重奏団に所属、また東京交響楽団(当時)のヴィオラ首席であった。

著作[編集]

  • 「イタリア歌劇解説」(ディスク社:昭和34年)
  • 「ドイツ歌劇解説」(ディスク社:昭和36年)
  • 「フランス歌劇解説」(新ディスク社:昭和40年)