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ピラミッド内部の公開
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'''屈折ピラミッド'''('''Bent Pyramid''')とは、[[エジプト]]の[[ダハシュール]]にある[[古代エジプト]]・[[エジプト古王国|古王国時代]][[エジプト第4王朝|第4王朝]]の[[ファラオ]]で[[クフ]]王の父でもある[[スネフェル]]王の[[ピラミッド]]である<ref>{{Cite web |url = https://kotobank.jp/word/屈折ピラミッド-677511 |title = 知恵蔵miniの解説 |publisher = コトバンク |accessdate = 2018-02-25 }}</ref>。[[三大ピラミッド]]などと共に[[メンフィスとその墓地遺跡]]として世界遺産に登録されている。
'''屈折ピラミッド'''('''Bent Pyramid''')とは、[[エジプト]]の[[ダハシュール]]にある[[古代エジプト]]・[[エジプト古王国|古王国時代]][[エジプト第4王朝|第4王朝]]の[[ファラオ]]で[[クフ]]王の父でもある[[スネフェル]]王の[[ピラミッド]]である<ref>{{Cite web |url = https://kotobank.jp/word/屈折ピラミッド-677511 |title = 知恵蔵miniの解説 |publisher = コトバンク |accessdate = 2018-02-25 }}</ref>。[[三大ピラミッド]]などと共に[[メンフィスとその墓地遺跡]]として世界遺産に登録されている。


==概要==
高さ105m、底辺189mであるが、特徴的なのは屈折ピラミッドの名のとおり途中で傾斜角度が変わっていて、下部は54度27分、上部は43度22分となっている。下側は崩れるのを防ぐために石は内側に向けて斜めに積まれている<ref name="hi--b"/>。上側は平積みにしている<ref name="hi--b"/>。この理由については、
高さ105m、底辺189mであるが、特徴的なのは屈折ピラミッドの名のとおり途中で傾斜角度が変わっていて、下部は54度27分、上部は43度22分となっている。下側は崩れるのを防ぐために石は内側に向けて斜めに積まれている<ref name="hi--b"/>。上側は平積みにしている<ref name="hi--b"/>。この理由については、
* 同時期に同じ工法で建築されていた「崩れピラミッド」が完成直後に崩壊し、下側で使用した工法でこのまま建設を続けると、同じように崩壊する可能性が指摘され、途中から工法を変更した<ref name="hi--b">「ハイビジョン特集 エジプト発掘 第1集 ピラミッドはこうして造られた」2009年7月18日 NHKアーガイブス</ref>
* 同時期に同じ工法で建築されていた「崩れピラミッド」が完成直後に崩壊し、下側で使用した工法でこのまま建設を続けると、同じように崩壊する可能性が指摘され、途中から工法を変更した<ref name="hi--b">「ハイビジョン特集 エジプト発掘 第1集 ピラミッドはこうして造られた」2009年7月18日 NHKアーガイブス</ref>
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* {{要出典範囲|これが完成形であり、下エジプトと上エジプトの合一を象徴している|date=2016年2月7日}}
* {{要出典範囲|これが完成形であり、下エジプトと上エジプトの合一を象徴している|date=2016年2月7日}}
などの説がある。
などの説がある。

==内部公開==
一般観光客は、[[1965年]]を最後にピラミッド内部へ入ることができなくなっていたが、[[2019年]]、2つの埋葬室につながる長さ79mの通路を修復するプロジェクトが完了。再び一般観光客への公開が再開された<ref>{{Cite web |date=2019-07-16 |url=https://www.cnn.co.jp/travel/35139938.html |title=エジプトの「屈折ピラミッド」、半世紀ぶりに内部を一般公開 |publisher=CNN |accessdate=2019-07-18}}</ref>。


==脚注==
==脚注==

2019年7月18日 (木) 09:28時点における版

屈折ピラミッド

屈折ピラミッド(Bent Pyramid)とは、エジプトダハシュールにある古代エジプト古王国時代第4王朝ファラオクフ王の父でもあるスネフェル王のピラミッドである[1]三大ピラミッドなどと共にメンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されている。

概要

高さ105m、底辺189mであるが、特徴的なのは屈折ピラミッドの名のとおり途中で傾斜角度が変わっていて、下部は54度27分、上部は43度22分となっている。下側は崩れるのを防ぐために石は内側に向けて斜めに積まれている[2]。上側は平積みにしている[2]。この理由については、

  • 同時期に同じ工法で建築されていた「崩れピラミッド」が完成直後に崩壊し、下側で使用した工法でこのまま建設を続けると、同じように崩壊する可能性が指摘され、途中から工法を変更した[2]
  • 建造中に王が病気になったので、完成を急ぐため高さの目標を下げた[要出典]
  • これが完成形であり、下エジプトと上エジプトの合一を象徴している[要出典]

などの説がある。

内部公開

一般観光客は、1965年を最後にピラミッド内部へ入ることができなくなっていたが、2019年、2つの埋葬室につながる長さ79mの通路を修復するプロジェクトが完了。再び一般観光客への公開が再開された[3]

脚注

  1. ^ 知恵蔵miniの解説”. コトバンク. 2018年2月25日閲覧。
  2. ^ a b c 「ハイビジョン特集 エジプト発掘 第1集 ピラミッドはこうして造られた」2009年7月18日 NHKアーガイブス
  3. ^ エジプトの「屈折ピラミッド」、半世紀ぶりに内部を一般公開”. CNN (2019年7月16日). 2019年7月18日閲覧。


座標: 北緯29度47分25秒 東経31度12分33秒 / 北緯29.79028度 東経31.20917度 / 29.79028; 31.20917

記録
先代
メイドゥーム
世界一高い建造物
前2600年前後 – 前2590年前後
101 m
次代
赤いピラミッド