「反キリスト」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
4行目: 4行目:
[[Image:Lucas Cranach - Antichrist.png|thumb|220px|'''反キリスト''' [[ルーカス・クラナッハ]] 画 [[1521年]] [[ルーテル教会]]のクラナッハは、[[教皇冠]]をかぶる反キリスト、ローマ[[教皇]]の姿を描いた。]]
[[Image:Lucas Cranach - Antichrist.png|thumb|220px|'''反キリスト''' [[ルーカス・クラナッハ]] 画 [[1521年]] [[ルーテル教会]]のクラナッハは、[[教皇冠]]をかぶる反キリスト、ローマ[[教皇]]の姿を描いた。]]


'''反キリスト'''(はんキリスト、Antichrist)は、[[イエス・キリスト]]に偽装して、イエスの教えに背く者。聖書では[[新約聖書]]の[[ヨハネの手紙一]](2:18、2:22、4:3)、[[ヨハネの手紙二]](1:7)にのみ記述されている。ヨハネの手紙2章22節においては、[[ナザレのイエス|イエス]]が[[キリスト]]であることを否定する者を反キリストであるとしている。[[キリスト教]]の[[終末論]]においては、真実に対極し、[[悪魔]]の具現化であると解釈され、[[最後の審判]]の際に苦しみが与えられるとされ、[[救い]]は決して得られないとされる。
'''反キリスト'''(はんキリスト、Antichrist)は、[[イエス・キリスト]]に偽装して、イエスの教えに背く者。聖書では[[新約聖書]]の[[ヨハネの手紙一]](2:18、2:22、4:3)、[[ヨハネの手紙二]](1:7)にのみ記述されている。ヨハネの手紙2章22節においては、[[ナザレのイエス|イエス]]が[[キリスト]]であることを否定する者を反キリストであるとしている。例とすれば、[[ローマ教皇]]などである。[[キリスト教]]の[[終末論]]においては、真実に対極し、[[悪魔]]の具現化であると解釈され、[[最後の審判]]の際に苦しみが与えられるとされ、[[救い]]は決して得られないとされる。


==歴史上の用例==
==歴史上の用例==

2019年1月20日 (日) 13:20時点における版

反キリスト ルーカス・クラナッハ1521年 ルーテル教会のクラナッハは、教皇冠をかぶる反キリスト、ローマ教皇の姿を描いた。

反キリスト(はんキリスト、Antichrist)は、イエス・キリストに偽装して、イエスの教えに背く者。聖書では新約聖書ヨハネの手紙一(2:18、2:22、4:3)、ヨハネの手紙二(1:7)にのみ記述されている。ヨハネの手紙2章22節においては、イエスキリストであることを否定する者を反キリストであるとしている。例とすれば、ローマ教皇などである。キリスト教終末論においては、真実に対極し、悪魔の具現化であると解釈され、最後の審判の際に苦しみが与えられるとされ、救いは決して得られないとされる。

歴史上の用例

他宗教での相当概念

ダッジャールは、イスラム教での偽救世主、偽預言者である。

ダッジャールについての言及はコーランには無く、ハディース(預言者ムハンマドの言行録)にあり、それらによるとダッジャールは、

  • 左目が潰れて、右目のみが明いている。
  • 肌は赤く、髪は黒く、額にクフルもしくはカーフィルと書かれている。
  • 地上に現れると「我こそはお前達の主」と言い、40日間地上を支配するが、その1日は1年にも1ヶ月にも感じられる。
  • 人々に偽の繁栄を齎し、信じさせる。

とされる。

脚注

  1. ^ 『岩波 キリスト教辞典』2002年
  2. ^ I.S.ベーリュスチン著/白石治朗訳『十九世紀ロシア農村司祭の生活-付 近代ロシアの国家と教会-』中央大学出版部 1999 年 ISBN 4-8057-4132-5

関連項目