「令義解」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
3行目: 3行目:
同じく養老令の注釈書である『[[令集解]]』([[惟宗直本]]の私撰注釈書)と違って、こちらには法的効力(官撰注釈書)がある。
同じく養老令の注釈書である『[[令集解]]』([[惟宗直本]]の私撰注釈書)と違って、こちらには法的効力(官撰注釈書)がある。


30篇のうち21篇が伝わる。令集解から7篇を抽出でき、残る2篇も近世以来逸文が収集されている。従って、国史大系本も含め、現在手にすることのできる本は、取り集め本であることを認識した上で利用しなければならない。
30篇のうち21篇が伝わる。令集解から7篇を抽出でき、残る2篇も近世以来[[逸文]]が収集されている。従って、[[国史大系]]本も含め、現在手にすることのできる本は、取り集め本であることを認識した上で利用しなければならない。


体裁は令本文を大字で掲げ、義解を語句の間に細字双行で加える。
体裁は令本文を大字で掲げ、義解を語句の間に細字双行で加える。


== 刊行本 ==
== 刊行本 ==
*『新訂増補国史大系 22.律・令義解』 吉川弘文館
*『新訂増補国史大系 22.律・令義解』 [[吉川弘文館]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2018年8月8日 (水) 18:48時点における版

令義解』(りょうのぎげ)とは、833年天長10年)に淳和天皇の勅により右大臣清原夏野を総裁として、文章博士菅原清公ら12人によって撰集された律令の解説書。全10巻。この書物によって、大宝令養老令が伝えられている。

同じく養老令の注釈書である『令集解』(惟宗直本の私撰注釈書)と違って、こちらには法的効力(官撰注釈書)がある。

30篇のうち21篇が伝わる。令集解から7篇を抽出でき、残る2篇も近世以来逸文が収集されている。従って、国史大系本も含め、現在手にすることのできる本は、取り集め本であることを認識した上で利用しなければならない。

体裁は令本文を大字で掲げ、義解を語句の間に細字双行で加える。

刊行本

外部リンク