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'''逆格子空間'''(ぎゃくこうしくうかん、'''Reciprocal lattice space''')は[[逆格子ベクトル]]によって構成される[[空間]]のこと。[[実空間]]の周期性が反映される。'''逆空間'''、運動量空間、波数空間と言うこともある。
'''逆格子空間'''(ぎゃくこうしくうかん、{{lang-en-short|reciprocal lattice space}})は[[逆格子ベクトル]]によって構成される[[空間]]のこと。[[実空間]]の周期性が反映される。'''逆空間'''、'''運動量空間''''''波数空間'''と言うこともある。


実空間と逆格子空間の関係は数学的には[[フーリエ変換]]そのものであり、格子たとえば結晶の周期性を見ることができる。また物理的には[[位置]]と[[運動量]]、あるいは[[位置]]と[[波数]]の関係になっている。
実空間と逆格子空間の関係は数学的には[[フーリエ変換]]そのものであり、格子たとえば結晶の周期性を見ることができる。また物理的には[[位置]]と[[運動量]]、あるいは[[位置]]と[[波数]]の関係になっている。
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2013年5月4日 (土) 11:10時点における版

逆格子空間(ぎゃくこうしくうかん、: reciprocal lattice space)は逆格子ベクトルによって構成される空間のこと。実空間の周期性が反映される。逆空間運動量空間波数空間と言うこともある。

実空間と逆格子空間の関係は数学的にはフーリエ変換そのものであり、格子たとえば結晶の周期性を見ることができる。また物理的には位置運動量、あるいは位置波数の関係になっている。

光やX線の散乱は固体の結晶面の間隔とブラッグの法則で決まるが、逆格子空間を使うと便利なことがある。たとえば逆格子点の位置に光の強め合うスポットができるなど。 また固体中の電子の動きを見る場合、重要なのは位置よりも運動量の二乗に比例するエネルギーであるため、固体物理学での逆格子空間の用途は広い。

関連項目