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{{Otheruses|行政機関の首脳|日本の重要な国務に携わる高官|大臣 (日本)}}
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'''大臣'''(だいじん)は、[[行政機関]]の[[代表]]で、[[内閣]]の構成員である。'''閣僚'''(かくりょう)ともいう。前に役職を後ろに相をつなげる表現もよく使われる
'''大臣'''(だいじん)は、[[行政機関]]の[[代表]]で、[[内閣]]の構成員である。'''閣僚'''(かくりょう)ともいう。前に役職を後ろに相をつなげる表現もよく使われる


各行政機関の長を「○○大臣」(○○はその行政機関名)と訳す。
各行政機関の長を「○○大臣」(○○はその行政機関名)と訳す。


たとえば、イギリスの「''Secretary of State for Defence''」はイギリスの「国防大臣」と訳す。なお、日本の「[[防衛大臣]]」(国務大臣)は、「''Minister of Defense''」と英訳する。日本の「[[国務大臣]]」の英訳は「''Minister of State''」、大臣名の英訳は「''Minister''」で統一されている。
たとえば、[[イギリス]]の「''Secretary of State for Defence''」はイギリスの「国防大臣」と訳す。なお、[[日本]]の「[[防衛大臣]]」(国務大臣)は、「''Minister of Defense''」と英訳する。日本の「[[国務大臣]]」の英訳は「''Minister of State''」、大臣名の英訳は「''Minister''」で統一されている。


ただし内閣の長の場合は「[[首相]]」が訳語として多く用いられ、たとえばイギリスの「''Prime Minister''」は「[[イギリスの首相]]」、イタリアの「''Presidente del Consiglio dei Ministri''」は「[[閣僚評議会議長 (イタリア)|イタリアの首相]]」と訳される。「[[内閣総理大臣]]」は日本の内閣の長にのみ用いられるのが普通である。
ただし、[[内閣]]の長の場合は「[[首相]]」が訳語として多く用いられ、たとえばイギリスの「''Prime Minister''」は「[[イギリスの首相]]」、[[イタリア]]の「''Presidente del Consiglio dei Ministri''」は「[[閣僚評議会議長 (イタリア)|イタリアの首相]]」と訳される。「[[内閣総理大臣]]」は日本の内閣の長にのみ用いられるのが普通である。


[[アメリカ合衆国]]に限っては、「''Secretary of Defense''」は「[[アメリカ合衆国国防長官]]」と訳すように、古くより「[[長官]]」が訳語として用いられている。
[[アメリカ合衆国]]に限っては、「''Secretary of Defense''」は「[[アメリカ合衆国国防長官]]」と訳すように、古くより「[[長官]]」が訳語として用いられている。


== 漢字圏 ==
== 漢字圏 ==
日本以外の漢字圏の国の閣僚の官名は部長長官相などであるが大臣と訳さず原語で表記することもおおたとえば[[中華人民共和国外交部長]]がそのまま外交部長とされることが多いまた日本は中華民国を承認していないことから同国の閣僚は他の独立国並みに大臣相と呼ばれず原語のまま部長と呼ばれることが多い
日本以外の[[漢字文化]]の国の閣僚の官名は、「部長」「長官」「などであるが、「大臣と訳さず原語で表記することもたとえば[[中華人民共和国外交部|中華人民共和国外交部長]]がそのまま外交部長とされることが多いまた日本は[[中華民国]]([[台湾]])[[国家の承認|承認]]していないことから同国の閣僚は他の独立国並みに大臣」「呼ばれず原語のまま部長と呼ばれることが多い


== パレスチナ ==
== パレスチナ ==
パレスチナ自治政府の閣僚は独立国同様にMinisterと称しているが独立国ではないため日本政府は庁長官の語をあてている
[[パレスチナ自治政府]]の閣僚は独立国同様にMinisterと称しているが独立国ではないため日本政府は庁長官の語をあてている


==連邦制の州==
== 連邦制の州 ==
インドやドイツなど連邦制をる国の州政府では行政部局の長の官名として連邦政府と同格の大臣の語が用いられていることが多い
[[インド]][[ドイツ]]など[[連邦|連邦制]]る国の州政府では行政部局の長の官名として連邦政府と同格の大臣の語が用いられていることが多い


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[国務長官]]
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*[[大統領]]
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*[[副大臣]]
* [[副大臣]]
*[[大臣政務官]]
* [[大臣政務官]]
*[[官職]]
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2011年6月16日 (木) 13:27時点における版

大臣(だいじん)は、行政機関代表で、内閣の構成員である。閣僚(かくりょう)ともいう。前に役職を、後ろに相をつなげる表現もよく使われる。

各行政機関の長を「○○大臣」(○○はその行政機関名)と訳す。

たとえば、イギリスの「Secretary of State for Defence」はイギリスの「国防大臣」と訳す。なお、日本の「防衛大臣」(国務大臣)は、「Minister of Defense」と英訳する。日本の「国務大臣」の英訳は「Minister of State」、大臣名の英訳は「Minister」で統一されている。

ただし、内閣の長の場合は「首相」が訳語として多く用いられ、たとえばイギリスの「Prime Minister」は「イギリスの首相」、イタリアの「Presidente del Consiglio dei Ministri」は「イタリアの首相」と訳される。「内閣総理大臣」は日本の内閣の長にのみ用いられるのが普通である。

アメリカ合衆国に限っては、「Secretary of Defense」は「アメリカ合衆国国防長官」と訳すように、古くより「長官」が訳語として用いられている。

漢字圏

日本以外の漢字文化圏の国の閣僚の官名は、「部長」「長官」「相」などであるが、「大臣」と訳さず原語で表記することも多い。たとえば中華人民共和国外交部長がそのまま「外交部長」とされることが多い。また、日本は中華民国台湾)を承認していないことから、同国の閣僚は、他の独立国並みに「大臣」「相」とは呼ばれず、原語のまま「部長」と呼ばれることが多い。

パレスチナ

パレスチナ自治政府の閣僚は独立国同様にMinisterと称しているが、独立国ではないため、日本政府は「庁長官」の語をあてている。

連邦制の州

インドドイツなど連邦制を採る国の州政府では、行政部局の長の官名として連邦政府と同格の大臣の語が用いられていることが多い。

関連項目