「クリーンナップ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
バヤ五郎 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
8行目: 8行目:


:;3番打者
:;3番打者
:[[本塁打]]よりも[[打率]]に重点を置く。役割は1・2番の[[出塁]]走者を[[本塁]]へ返す、或いは進塁させる。走者がいなければ、出塁する。ここ一番のチャンスで本塁打を狙う、など。3番打者は'''必ず初回に打順が回ってくる'''ので、先制する確率をあげるために4番より優秀な打者を置く(または結果的にそうなる)こともある。そのため{{要出典範囲|球界トップやチームNo.1の選手が多い。|date=2010年4月}}
:[[本塁打]]よりも[[打率]]に重点を置く。役割は1・2番の[[出塁]]走者を[[本塁]]へ返す、或いは進塁させる。走者がいなければ、出塁する。ここ一番のチャンスで本塁打を狙う、など。3番打者は'''必ず初回に打順が回ってくる'''ので、先制する確率をあげるために4番より優秀な打者を置く(または結果的にそうなる)こともある。


:;4番打者
:;4番打者

2011年5月10日 (火) 13:00時点における版

クリーンナップクリーンアップ (Clean up) とは野球に於いて、の上にいる走者を生還させることが期待される打順のことである。塁を一掃する'と言う意味からクリーンナップと呼ばれる。クリーンナップには、そのチームに於いて打率本塁打数などの成績が最も良い選手が置かれるのが普通である。

日本における伝統的な役割

日本では3・4・5番を打つ3人の打者を指し、クリーンナップトリオとも呼ばれる。以下のようなセオリーで選手を配置する。近年では、6番まで含めることも多い。中軸と呼ばれることもある。

3番打者
本塁打よりも打率に重点を置く。役割は1・2番の出塁走者を本塁へ返す、或いは進塁させる。走者がいなければ、出塁する。ここ一番のチャンスで本塁打を狙う、など。3番打者は必ず初回に打順が回ってくるので、先制する確率をあげるために4番より優秀な打者を置く(または結果的にそうなる)こともある。
4番打者
打率・本塁打の両方に於いて最高であることを求められるが、どちらかと言えば本塁打等の長打に重点が置かれる。出塁している走者を返す、ここ一番のチャンスで本塁打を狙う、終盤に試合を決める、などチーム主砲としてナインを引っ張ることが求められる。そのため、チーム1のパワーヒッターや総合的な能力が高い選手が務める事が多い。また、外国人選手の割合が比較的高い。
5番打者
クリーンナップのトリとして打点を量産することが求められる。確実性で劣っても長打力に重点を置き、4番が残した走者を返す事を求められる。出塁している走者を、さらに返す。長打を打ち、相手投手に留めを刺すのが役目。適切な打者として、打順の構造がジグザグになるように4番打者とは逆打ちの打者が置かれることが多い。

もちろん、それぞれの打者への役割付けはチーム状況によって千差万別である。近年では2003年の福岡ダイエーホークスが、3・4・5番ではなく4・5・6番(松中信彦城島健司ペドロ・バルデス)をクリーンナップと位置づけていた例もある。1996年の中日ドラゴンズは、6・7番に座った山崎武司大豊泰昭本塁打王争いを繰り広げる活躍で、二人で計77本を量産し「脅威の下位打線」、「ダブル・クリーンナップ」と他球団に恐れられた。

4番打者はチームの中で最強の打者が置かれることが多く、そのチームの看板打者となることが多い。特に読売ジャイアンツではこれに拘り、「第○代巨人軍4番打者」などと呼ばれる。しかしバレンタイン監督時代の千葉ロッテマリーンズのように、あくまで「四番目の打者」として位置づける考えもある。

メジャーリーグにおける本来の位置付け

クリーンナップを3・4・5番の打者として位置づけるのは和製用法であり、英語では4番打者のみを指す。

アメリカ合衆国メジャーリーグでは、最強打者は3番打者である事が多い。これは、精神論を重視して伝統的な4番打者最強説を採用している日本に対し、アメリカ合衆国では、合理主義に基づいて得点期待値の最も高い打順を組むためで、効率的な打順を追求した結果、最強打者が3番になる事が多いということである。コンピュータによるシミュレーションによってでも、最も効率的な打順を求めた結果、チームの主力打者のタイプや相性などの様々な要素によって結果は変わるが、最強打者の打順については、メジャーリーグの殆どのチームで3番であり、4番というケースは稀少であった。なお、わずかながら2番が最強打者になる、というケースも存在した。1960年代は日本でも「3番最強説」と「4番最強説」どちらが最強なのかとの議論も出ていた(「月刊ホームラン1988年8月臨時増刊号内の記事より)。

関連項目