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2011年4月9日 (土) 15:16時点における版
プリティ・メイズ(Pretty Maids)は、デンマーク出身のヘヴィメタル・バンドである。
バンドリーダーのケン・ハマーがシン・リジィ、レインボー 等のフリークであり曲にも影響が見られる。またデンマークという地域性から、北欧メタルとジャーマンメタル両方の良さを併せ持つ。
デビュー当初は6人編成(Vo、ツインギター、Bass、Key、Dr)であり、ハロウィンと並んでメロディック・パワー・メタルの先駆けとも言える雰囲気を持っていた。アルバム2、3作目ではアメリカを意識したポップな曲調であったが、4人編成(Vo、Gu、Bass、Dr)となった4作目以降では正統派メタルと言える曲調となっている。
またカバー曲がアルバムに収められる事が多いが、ヒット作「PLEASE DON'T LEAVE ME」を始めとして非常に上質なアレンジを見せる。
バイオグラフィー
- 1981年、ケン・ハマーを中心に結成される。その後オーディション等を経て、ケン・ハマー、ロニー・アトキンス、ピート・コリンズ、ジョン・ダロウ、アラン・オーウェン、フィル・ムーアヘッドの6人編成のバンドとして活動を開始する。
- 1983年、ミニアルバム『PRETTY MAIDS』にてデビュー。
- 1984年、ピート・コリンズが個人的理由で脱退、ジョン・ダロウが解雇され、リック・ハンソン、アラン・ディロングが加入。
- 初フルレンスアルバム『RED, HOT AND HEAVY』をリリース。その後リック・ハンソンが解雇され、ピート・コリンズが復帰。
- 1986年、ピート・コリンズが再び脱退。
- 1987年、2ndアルバム『FUTURE WORLD』をリリース。その後エンジェル・シュライファーが加入するも脱退。
- 1988年、リッキー・マークスが加入。
- 1990年、3rdアルバム『JUMP THE GUN』をリリース。ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーをプロデューサーに迎え、アメリカ進出を視野に入れたポップ色の強い音作りとなった。しかしレコード会社のサポートが受けられず、予定されていたディープ・パープルとの合同ツアーも実現されなかった。
- 『JUMP THE GUN』リリース前にアラン・オーウェンが家庭的事情で脱退している。
- 同年、ミニアルバム『IN SANTA’S CLAWS』リリース。
- その後リッキー・マークス、フィル・モア、アラン・ディロンが脱退。
- 1991年、マイケル・ファスト、ケン・ジャクソンが加入し4人編成となる。
- 4thアルバム『SIN-DECADE』リリース。原点であるヘヴィな音作りに戻った内容であり、更にこの中に収められたジョン・サイクスのカバー「PLEASE DON'T LEAVE ME」が大ヒットとなる。しかしカバー曲が最大のヒットとなった事が以後バンドへの重荷となっていく。
- 1992年、ミニアルバム『OFFSIDE』、1993年フルアルバム『STRIPPED』をリリース。両盤ともいわゆるアンプラグド作品である。
- 1994年、5thアルバム『SCREAM』をリリース。
- 1995年、ライブ盤『SCREAMIN’ LIVE』リリース。
- 1997年、6thアルバム『SPOOKED』リリース。
- 1998年、ベスト盤『THE BEST OF...BACK TO BACK』リリース。
- 1999年、7thアルバム『ANYTHING WORTH DOING IS WORTH OVERDOING』リリース。
- 2000年、8thアルバム『CARPE DIEM』リリース。
- 2002年、9thアルバム『PLANET PANIC』リリース。その後プロモーション会社が倒産、ケン・ハマーが心臓病を患うなど問題多発し活動停止状態となる。しかしその中でも本国でのライブ活動は継続しており、2003年にはライブ盤『ALIVE AT LEAST』をリリース。
- 2005年、マイケル・ファストが脱退。アラン・チカヤが加入。
- 2006年、10thアルバム『WAKE UP TO THE REAL WORLD』をリリースし復活。
- 2010年、11thアルバム『PANDEMONIUM』をリリース。アルバムの完成と同時に1991年からベースを担ってきたケン・ジャクソンが脱退する。後任はKING DIAMONDなどで活躍してきたハル・パティノ。
メンバー
- ケン・ハマー(Ken Hammer) <Gt> (1981~)
- バンドのリーダー的存在であり、作詞作曲の中心。
- ロニー・アトキンス(Ronnie Atkins) <Vo> (1981~)
- 結成当初からのメンバー。
- アラン・チカヤ(Allan Tschicaja) <Dr> (2005~)
- 元 ロイヤル・ハント、KINGDOME COME
元メンバー
- ピート・コリンズ(Pete Collins) <Gu> (1981~1986)
- ジョン・ダロウ(John Darrow) <Bass> (1981~1984)
- アラン・オーウェン(Alan Owen) <Key> (1981~1990)
- フィル・ムーアヘッド(Phil Moorhead) <Dr> (1981~1990)
- アラン・ディロング(Allan Delong) <Bass> (1984~1990)
- リック・ハンソン(Rick Hanson) <Gu> (1984~1987)
- エンジェル・シュライファー(Angel G Schleifer) <Gu> (1987)
- 元 MADMAX、SINNER
- CD制作には関わっていないが、『FUTURE WORLD』PVには出演している。
- 脱退後はBONFIRE、DEMON DRIVE
- リッキー・マークス(Ricky Marx) <Gu> (1987~1990)
- マイケル・ファスト(Michel Fast) <Dr> (1991~2005)
- ドミニク・ゲイル(Dominic Gale) <key> (1992~1999)
- 立場的にはサポート・メンバー。1992年のライブでベース・ソロを披露したこともある。
- ケン・ジャクソン(Kenn Jackson) <Bass> (1991~2010)
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
- RED, HOT AND HEAVY (1984)
- FUTURE WORLD (1987)
- JUMP THE GUN (1990)
- SIN-DECADE (1992)
- STRIPPED (1993) アンプラグド
- SCREAM (1994)
- SPOOKED(1997)
- ANYTHING WORTH DOING IS WORTH OVERDOING (1999)
- CARPE DIEM (2000)
- PLANET PANIC (2002)
- WAKE UP TO THE REAL WORLD (2006)
- PANDEMONIUM (2010)
ライブ・アルバム
- SCREAMIN' LIVE (1995)
- ALIVE AT LEAST (2003) デビュー20周年記念盤
ベスト・アルバム
- THE BEST OF...BACK TO BACK (1998)
ミニ・アルバム
- PRETTY MAIDS (1983) デビュー盤
- IN SANTA'S CLAWS (1990)
- OFFSIDE (1992) アンプラグド