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ハピ（HapyあるいはHapi）は、古代エジプトで信仰された神。ナイル川の神とされる。

頭上にパピルスあるいは睡蓮の葉を乗せ、顎に髭をはやし、垂れた女性の胸を持つ太った男の姿で表される。女性の胸は豊饒性を表すと考えられている^[1]。また、ナイル川の北と南を表す2人の神と考えられることもあった^[1]。上下ナイルを表す2本の植物または2個の壷を持つ姿で表されることもある^[2]。

ナイル川の氾濫はエジプトの大地に水と肥沃な土壌をもたらすものであった。エジプトの人々は氾濫の期間にハピに食物や装飾品、宝石を供物として捧げたという^[3]。

ハピは「神々の父」と呼ばれ、ヌンと同一視された。また、豊穣の神としてオシリスと同一視されることもあった。ハピの妻とみなされていたのはネクベトであった^[1]。

脚注

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^ ^a ^b ^c イオンズ, p. 208
^ イオンズ, p. 210
^ コッテル, p. 66

参考文献

アーサー・コッテル『世界神話辞典』左近司祥子他訳、柏書房、1993年。ISBN 4-7601-0922-6。
ヴェロニカ・イオンズ『エジプト神話（新装版）』酒井傳六訳、青土社、1991年。ISBN 4-7917-5145-0。

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[Ions208-1] イオンズ, p. 208

[2] イオンズ, p. 210

[Cotterell-3] コッテル, p. 66

[1]

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[3]

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 '''ハピ'''（HapyあるいはHapi）は、[[古代エジプト]]で信仰された神。[[ナイル川]]の神とされる。
-頭上に[[パピルス]]あるいは[[スイレン属|睡蓮]]の葉を乗せ、顎に髭をはやし、垂れた女性の胸を持つ太った男の姿で表される。女性の胸は豊饒性を表すと考えられている<ref name="Ions208">{{Harvnb|ヴェロニカ・イオンズ|p=208}}</ref>。また、ナイル川の北と南を表す2人の神と考えられることもあった<ref name="Ions208" />。上下ナイルを表す2本の植物または2個の壷を持つ姿で表されることもある<ref>{{Harvnb|ヴェロニカ・イオンズ|p=210}}</ref>。
+頭上に[[パピルス]]あるいは[[スイレン属|睡蓮]]の葉を乗せ、顎に髭をはやし、垂れた女性の胸を持つ太った男の姿で表される。女性の胸は豊饒性を表すと考えられている<ref name="Ions208">{{Harvnb|イオンズ|p=208|Ref=none}}</ref>。また、ナイル川の北と南を表す2人の神と考えられることもあった<ref name="Ions208" />。上下ナイルを表す2本の植物または2個の壷を持つ姿で表されることもある<ref>{{Harvnb|イオンズ|p=210|Ref=none}}</ref>。
-ナイル川の氾濫はエジプトの大地に水と肥沃な土壌をもたらすものであった。エジプトの人々は氾濫の期間にハピに食物や装飾品、宝石を供物として捧げたという<ref name="Cotterell">{{Harvnb|アーサー・コッテル|p=66}}</ref>。
+ナイル川の氾濫はエジプトの大地に水と肥沃な土壌をもたらすものであった。エジプトの人々は氾濫の期間にハピに食物や装飾品、宝石を供物として捧げたという<ref name="Cotterell">{{Harvnb|コッテル|p=66|Ref=none}}</ref>。
 ハピは「神々の父」と呼ばれ、[[ヌン]]と同一視された。また、豊穣の神として[[オシリス]]と同一視されることもあった。ハピの妻とみなされていたのは[[ネクベト]]であった<ref name="Ions208" />。