「ブラッディ・マリー」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
記述の整理。
16行目: 16行目:
}}
}}
[[ファイル:Bloody Mary.jpg|thumb|160px|野菜スティックなどを添えたブラッディ・マリー]]
[[ファイル:Bloody Mary.jpg|thumb|160px|野菜スティックなどを添えたブラッディ・マリー]]
'''ブラッディ・マリー''' (Bloody Mary) とは、[[ウォッカ]]ベースの[[カクテル]]で、[[トマトジュース|トマト・ジュース]]を用いる少し変わったカクテル。ウォッカベースためアルコール度数は高めだが、さっぱりとした口当たりと様々なバリエーションが可能ため男女問わず人気。「'''ブラッディ・メアリー'''」と呼ばれる場合ある。
'''ブラッディ・マリー''' (Bloody Mary) とは、[[ウォッカ]]ベースとする、[[トマトジュース|トマト・ジュース]]を用いた[[カクテル]]である。ウォッカベースであるため、[[アルコール度数]]調整容易
<ref group="注釈">
ウォッカは一般的に特徴が無い(エタノールに任意の割合で加水を行ったのに近い)酒なので、
ウォッカを増減しても、味や香りは、あまり変わらないため。
</ref>
バリエーションも多い。「'''ブラッディ・メアリー'''」と呼ばれる場合もある。


== 由来 ==
== 由来 ==
[[16世紀]]の[[イングランド]][[女王]]、メアリー・チューダー([[メアリー1世 (イングランド女王)|メアリー1世]])が名前のモデルとされている。メアリーが300人にも及ぶ[[プロテスタント]]を処刑した血に由来する。
[[16世紀]]の[[イングランド]][[女王]]、メアリー・チューダー([[メアリー1世 (イングランド女王)|メアリー1世]])が名前のモデルとされている。メアリーが300人にも及ぶ[[プロテスタント]]を処刑した血に由来する。
他に、禁酒時代にのまれていたとされるブラッディサム(こちらはジンベース。他は同じ)に対して名付けられたともいわれている。
他に、禁酒時代にのまれていたとされるブラッディサム(こちらは[[ジン (蒸留酒)|ジン]]ベース。他は同じ)に対して名付けられたともいわれている。
また、たちの悪いジョークで女性にたいして、「Are you marry?」(隠語で、「おまえは生理か?」)ということからの連想という説もある。
また、たちの悪いジョークで女性にたいして、「Are you marry?」(隠語で、「おまえは生理か?」)ということからの連想という説もある。


== 標準的なレシピ ==
== 標準的なレシピ ==
* ウォッカ 45 [[ミリリットル|ml]]
* ウォッカ - 45 [[ミリリットル|ml]]
* カット・[[レモン]] 1/6個
* カット・[[レモン]] - 1/6個
* トマト・ジュース 適量
* [[トマト]]・ジュース - 適量


=== 作り方 ===
[[セロリ]]をはじめとした野菜スティック等を添えたり、[[ウスターソース]]や[[食塩]]、[[コショウ]]、[[タバスコ]]などを添える場合もある。
* [[]]を入れた[[タンブラーグラス|タンブラー]]にウォッカを注ぎ、トマト・ジュースで満たす。

味の調節のしやすいカクテルであり、自分なりのアレンジが可能。自分好みに合ったブラッディ・マリーに出会うため、[[バーテンダー]]にお勧めのトッピングを聞くなどして、試行錯誤すると良い。

== 作り方 ==
* 氷を入れた[[タンブラーグラス|タンブラー]]にウォッカを注ぎ、トマト・ジュースで満たす。
* 三日月形にカットしたレモンを飾り、最後に[[マドラー]]を添える
* 三日月形にカットしたレモンを飾り、最後に[[マドラー]]を添える


== 備考 ==
=== 備考 ===
* [[セロリ]]をはじめとした野菜スティック等を添えたり、[[ウスターソース]]や[[食塩]]、[[コショウ]]、[[タバスコ]]などを添える場合もある<ref>上田 和男 監修 『カクテル・ブック』 西東社 1988年12月30日発行 ISBN 4-7916-0926-3</ref>
* 味の調節のしやすいカクテルであり、自分なりのアレンジが可能。自分好みに合ったブラッディ・マリーに出会うため、[[バーテンダー]]にお勧めのトッピングを聞くなどして、試行錯誤すると良い。

== バリエーション ==
* ベースを[[ジン (蒸留酒)|ジン]]に変えると「ブラッディ・サム」、[[テキーラ]]に変えると「[[ストロー・ハット (カクテル)|ストロー・ハット]]」、[[ビール]]に変えると「[[レッド・アイ]]」、[[アクアヴィット]]に変えると「デニッシュ・マリー」、ウォッカを抜くと「バージン・マリー」というカクテルになる。
* ベースを[[ジン (蒸留酒)|ジン]]に変えると「ブラッディ・サム」、[[テキーラ]]に変えると「[[ストロー・ハット (カクテル)|ストロー・ハット]]」、[[ビール]]に変えると「[[レッド・アイ]]」、[[アクアヴィット]]に変えると「デニッシュ・マリー」、ウォッカを抜くと「バージン・マリー」というカクテルになる。
* また、トマト・ジュースをハマグリやアサリの[[エキス]]が入ったクラマトにすると、ブラッディ・シーザーというカクテルになる。
* また、トマト・ジュースをハマグリやアサリの[[エキス]]が入ったクラマトにすると、ブラッディ・シーザーというカクテルになる。
* ブラッディ・マリーを作り、それをビールで割ると、「レッド・バード」というカクテルになる。
* 「マリー」か「メアリー」かは文献、バーテンダーによって表記や呼び方が違う場合多い。また、「ブラッディ」の部分は「血まみれ」や「血みどろ」と訳されることがある。

* 英国では[[二日酔い]]時の迎え酒としても知られている。
== その他の情報 ==
* 「マリー」か「メアリー」かは文献、バーテンダーによって表記や呼び方が違うことある。また、「ブラッディ」の部分は「血まみれ」や「血みどろ」と訳されることがある。
* [[イギリス]]では[[二日酔い]]時の迎え酒としても知られている。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Commons&cat|Bloody Mary|Bloody Mary}}
{{Commons&cat|Bloody Mary|Bloody Mary}}
* [[カクテルの一覧]]
* [[カクテルの一覧]]

== 注釈 ==
<references group="注釈"/>


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2010年1月4日 (月) 19:52時点における版

ブラッディ・マリー
[[File:|240px]]
基本情報
種別 ロングカクテル
作成技法 ビルド
TPO オール・デイ
赤色
グラス   タンブラー
度数 12度[1] - 20度[2]
レシピの一例
ベース ウォッカ
装飾材料 カット・レモン
テンプレートを表示
野菜スティックなどを添えたブラッディ・マリー

ブラッディ・マリー (Bloody Mary) とは、ウォッカをベースとする、トマト・ジュースを用いたカクテルである。ウォッカベースであるため、アルコール度数の調整も容易 [注釈 1] 。 バリエーションも多い。「ブラッディ・メアリー」と呼ばれる場合もある。

由来

16世紀イングランド女王、メアリー・チューダー(メアリー1世)が名前のモデルとされている。メアリーが300人にも及ぶプロテスタントを処刑した血に由来する。 他に、禁酒時代にのまれていたとされるブラッディ・サム(こちらはジンベース。他は同じ)に対して名付けられたともいわれている。 また、たちの悪いジョークで女性にたいして、「Are you marry?」(隠語で、「おまえは生理か?」)ということからの連想という説もある。

標準的なレシピ

作り方

  • を入れたタンブラーにウォッカを注ぎ、トマト・ジュースで満たす。
  • 三日月形にカットしたレモンを飾り、最後にマドラーを添える

備考

  • セロリをはじめとした野菜スティック等を添えたり、ウスターソース食塩コショウタバスコなどを添える場合もある[3]
  • 味の調節のしやすいカクテルであり、自分なりのアレンジが可能。自分好みに合ったブラッディ・マリーに出会うため、バーテンダーにお勧めのトッピングを聞くなどして、試行錯誤すると良い。

バリエーション

  • ベースをジンに変えると「ブラッディ・サム」、テキーラに変えると「ストロー・ハット」、ビールに変えると「レッド・アイ」、アクアヴィットに変えると「デニッシュ・マリー」、ウォッカを抜くと「バージン・マリー」というカクテルになる。
  • また、トマト・ジュースをハマグリやアサリのエキスが入ったクラマトにすると、ブラッディ・シーザーというカクテルになる。
  • ブラッディ・マリーを作り、それをビールで割ると、「レッド・バード」というカクテルになる。

その他の情報

  • 「マリー」か「メアリー」かは文献、バーテンダーによって表記や呼び方が違うことがある。また、「ブラッディ」の部分は「血まみれ」や「血みどろ」と訳されることがある。
  • イギリスでは二日酔い時の迎え酒としても知られている。

関連項目

注釈

  1. ^ ウォッカは一般的に特徴が無い(エタノールに任意の割合で加水を行ったのに近い)酒なので、 ウォッカを増減しても、味や香りは、あまり変わらないため。

脚注

  1. ^ YYT project 編 『おうちでカクテル』p.65 池田書店 2007年2月20日発行 ISBN 978-4-262-12918-1
  2. ^ 稲 保幸 著 『色でひけるカクテル』p.32 大泉書店 2003年12月18日発行 ISBN 4-278-03752-X
  3. ^ 上田 和男 監修 『カクテル・ブック』 西東社 1988年12月30日発行 ISBN 4-7916-0926-3