「ジェイムズ・エルロイ」の版間の差分
m ロボットによる 追加: br:James Ellroy |
m ロボットによる 追加: sh:James Ellroy |
||
59行目: | 59行目: | ||
[[pl:James Ellroy]] |
[[pl:James Ellroy]] |
||
[[ru:Эллрой, Джеймс]] |
[[ru:Эллрой, Джеймс]] |
||
[[sh:James Ellroy]] |
|||
[[sv:James Ellroy]] |
[[sv:James Ellroy]] |
||
[[tr:James Ellroy]] |
[[tr:James Ellroy]] |
2009年5月29日 (金) 21:45時点における版
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
ジェイムズ・エルロイ(James Ellroy, 1948年3月4日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の小説家。本名リー・アール・エルロイ(Lee Earle Ellroy)。特に犯罪小説で知られている。アメリカの暗部を抉る時代描写、必要最小限まで説明を省く電文体のスタイルに特徴がある。その作風から「アメリカ文学界の狂犬」とも呼ばれている。
経歴
10歳の時、何者かに看護師だった母ジニーヴァを殺害される(犯人は現在も不明)。その後、父親に引き取られるも、17歳の時に父親死去。高校中退後、空き家に住んだり、下着泥棒をやったり、ドラッグの売人をしたりと、犯罪者同然のような生活を過ごす。アルコール中毒で入院した事もあり。20代の後半に文学に目覚め、小説を書き始める。母の死についてエルロイが独自に調査を重ねた手記は『わが母なる暗黒』として出版されている。
1987年、実際にあったエリザベス・ショート事件を題材にした『ブラック・ダリア』で注目を浴びる。同作はブライアン・デ・パルマ監督が2006年に映画化。『ブラック・ダリア』を皮切りとした「暗黒のLA」4部作(『ブラック・ダリア』、『ビッグ・ノーウェア』、『LAコンフィデンシャル』、『ホワイト・ジャズ』)を発表。 『LAコンフィデンシャル』はカーティス・ハンソンの手によって映画化され,『タイタニック』にアカデミー賞の票を奪われるも犯罪映画の佳作として評価された。
第4部に当たる『ホワイト・ジャズ』は、過激な暴力描写と複雑緻密を極める多数の事件で展開。同作品は暗黒小説の金字塔とも評され、ジョー・カーナハン監督によって映画化企画が進められている。
小説以外にも映画原案としてカート・ラッセル主演の『ダーク・スティール』、キアヌ・リーブス主演の『フェイク シティ ある男のルール』(脚本も脚本家二名と共同執筆)を手がけている。
「暗黒のLA4」部作完成後は、「アンダーワールドUSA」3部作に取りかかる。1960年代のケネディ政権とマフィアの暗躍を虚実ないまぜに活写した第1部『アメリカン・タブロイド』(1995年)を発表。2001年に第2部『アメリカン・デス・トリップ』を発表。第3部『Blood's a Rover』は2008年にアメリカで出版される予定。
身長185cmの大柄。2006年、ヘレン・ノードと二度目の離婚をした。カンザス州在住。
著作
- レクイエム (1981) ハヤカワ・ミステリ文庫
- 秘密捜査 (1982) ハヤカワ・ミステリ文庫
- 血まみれの月 (1983) 扶桑社ミステリー -ジェームズ・ウッズ主演の実写映画(タイトル「ザ・コップ」)あり
- ホプキンズの夜 (1984) 扶桑社ミステリー
- 自殺の丘 (1986) 扶桑社ミステリー
- キラー・オン・ザ・ロード (1986) 扶桑社ミステリー
- ブラック・ダリア (1987) 文藝春秋
- ビッグ・ノーウェア (1988) 文藝春秋
- L.A.コンフィデンシャル (1990) 文藝春秋
- ホワイト・ジャズ (1992) 文藝春秋
- ハリウッド・ノクターン (1994) 文藝春秋
- アメリカン・タブロイド (1995) 文藝春秋
- わが母なる暗黒 (1996) 文藝春秋
- クライム・ウェイヴ (1999) 文藝春秋
- アメリカン・デス・トリップ (2001) 文藝春秋
- 獣どもの街 (2004) 文藝春秋