「キノコの部位」の版間の差分
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'''キノコの部位'''(きのこのぶい)は、[[キノコ]]の部分名称と、その詳細について列挙する。 |
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== 傘 == |
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'''傘'''('''かさ'''、cap,pileus)とは[[キノコ]]の上部の帽子のような部分のこと。傘の形は、半球型や皿型等、いろいろな形がある。[[腹菌類]]やホウキタケの仲間のように傘を持たないキノコもある。多くのキノコは傘の裏に[[ひだ (キノコ)|ひだ]]を持つが、[[管孔]]や[[針 (キノコ)|針]]をもつものもある。 |
'''傘'''('''かさ'''、cap,pileus)とは[[キノコ]]の上部の帽子のような部分のこと。傘の形は、半球型や皿型等、いろいろな形がある。[[腹菌類]]やホウキタケの仲間のように傘を持たないキノコもある。多くのキノコは傘の裏に[[ひだ (キノコ)|ひだ]]を持つが、[[管孔]]や[[針 (キノコ)|針]]をもつものもある。 |
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== 傘の形 == |
=== 傘の形 === |
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*半球型(hemisherical) |
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*釣鐘型(campanulate) |
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*漏斗状(funnel-shaped) |
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== 傘の表面 == |
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*ささくれ状(squarrose) |
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*条線(radially striate) |
*条線(radially striate) |
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== ひだ == |
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* 池田良幸『北陸のきのこ図鑑』ISBN 4893790927 |
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[[Image:ベニタケ属の一種のひだ.JPG|thumb|ベニタケ属の一種。枝分かれがあり、たいへん密。]] |
[[Image:ベニタケ属の一種のひだ.JPG|thumb|ベニタケ属の一種。枝分かれがあり、たいへん密。]] |
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'''ひだ'''('''襞'''、gill, lamella)とは、[[キノコ]]の[[傘 (キノコ)|傘]]の裏にある放射状になっている刀状のものである。傘を持つキノコ大部分が持っている。ひだのないものは[[管孔]]や[[針 (キノコ) |針]]が傘の裏にある。ひだは密になっているものや疎になっているものがある。また、中間で枝分かれしているものや、普通のひだの間に子ひだ(freegill)と呼ばれる短いひだを持つものもある。ひだの表面には子実層(しじつそう、epithecium)が作られる。子実層には[[担子器]]、[[シスチジア]]等が作られ、[[胞子]]を作る。 |
'''ひだ'''('''襞'''、gill, lamella)とは、[[キノコ]]の[[傘 (キノコ)|傘]]の裏にある放射状になっている刀状のものである。傘を持つキノコ大部分が持っている。ひだのないものは[[管孔]]や[[針 (キノコ) |針]]が傘の裏にある。ひだは密になっているものや疎になっているものがある。また、中間で枝分かれしているものや、普通のひだの間に子ひだ(freegill)と呼ばれる短いひだを持つものもある。ひだの表面には子実層(しじつそう、epithecium)が作られる。子実層には[[担子器]]、[[シスチジア]]等が作られ、[[胞子]]を作る。 |
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[[Image:イッポンシメジ科裏側.JPG|thumb|イッポンシメジ科のひだ。ピンク色である。この種は子ひだがあり、やや疎で離生している。]] |
[[Image:イッポンシメジ科裏側.JPG|thumb|イッポンシメジ科のひだ。ピンク色である。この種は子ひだがあり、やや疎で離生している。]] |
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ひだの色はほぼ胞子の色と同じである。子実体ができてまもない頃は、胞子がまだあまりできていないため色が異なることがある。胞子の色は[[胞子紋]]で観察できる。ひだの色は[[ウラベニガサ科]]や[[イッポンシメジ科]]は淡紅色、[[ヒトヨタケ科]]は黒色や黒褐色等、キノコを見分ける上で重要である。 |
ひだの色はほぼ胞子の色と同じである。子実体ができてまもない頃は、胞子がまだあまりできていないため色が異なることがある。胞子の色は[[胞子紋]]で観察できる。ひだの色は[[ウラベニガサ科]]や[[イッポンシメジ科]]は淡紅色、[[ヒトヨタケ科]]は黒色や黒褐色等、キノコを見分ける上で重要である。 |
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== ひだのつき方 == |
=== ひだのつき方 === |
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* 直生(ちょくせい、adnate) |
* 直生(ちょくせい、adnate) |
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: [[柄 (キノコ)|柄]]にひだが直角にくっついている。 |
: [[柄 (キノコ)|柄]]にひだが直角にくっついている。 |
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: 柄とひだが離れており、ひだは柄と水平な形に折れ曲がっている。 |
: 柄とひだが離れており、ひだは柄と水平な形に折れ曲がっている。 |
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== 管孔 == |
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* [[池田良幸]]『北陸のきのこ図鑑』 - ISBN 4893790927 |
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[[Category:キノコ|ひだ]] |
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[[en:Gill (mushroom)]] |
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'''管孔'''('''かんこう'''、pore,tube)とは[[イグチ科]]や[[オニイグチ科]]等の[[キノコ]]の[[傘 (キノコ)|傘]]の裏側にある穴や網目状のもののこと。ここから[[胞子]]を飛ばす。 |
'''管孔'''('''かんこう'''、pore,tube)とは[[イグチ科]]や[[オニイグチ科]]等の[[キノコ]]の[[傘 (キノコ)|傘]]の裏側にある穴や網目状のもののこと。ここから[[胞子]]を飛ばす。 |
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== 柄 == |
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[[Category:キノコ|かんこう]] |
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[[Category:菌類関連のスタブ項目|かんこう]] |
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'''柄'''('''え'''、stalk,stipe)とは[[キノコ]]の[[傘 (キノコ)|傘]]の下についている長い棒状のもの。'''足'''('''あし''')とも言う。多くはほぼ[[垂直]]だが、曲がっているものも多い。[[キクラゲ]]等、柄のないキノコもある。柄の内部は中空なものと、髄質なものと、中実なものがある。 |
'''柄'''('''え'''、stalk,stipe)とは[[キノコ]]の[[傘 (キノコ)|傘]]の下についている長い棒状のもの。'''足'''('''あし''')とも言う。多くはほぼ[[垂直]]だが、曲がっているものも多い。[[キクラゲ]]等、柄のないキノコもある。柄の内部は中空なものと、髄質なものと、中実なものがある。 |
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== 柄のつき方 == |
=== 柄のつき方 === |
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*中心生(ちゅうしんせい、central) |
*中心生(ちゅうしんせい、central) |
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:傘の真ん中に柄がついている |
:傘の真ん中に柄がついている |
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:柄がない |
:柄がない |
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== 柄の表面 == |
=== 柄の表面 === |
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*平滑(へいかつ、glabrous) |
*平滑(へいかつ、glabrous) |
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*しわ状(しわじょう、corrugate) |
*しわ状(しわじょう、corrugate) |
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*網目状(あみめじょう、clathrate) |
*網目状(あみめじょう、clathrate) |
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== 肉 == |
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* 池田良幸『北陸のきのこ図鑑』ISBN 4893790927 |
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[[Category:キノコ|え]] |
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[[Category:菌類関連のスタブ項目|え]] |
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== つば == |
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'''つば'''('''鍔'''、ring,partial veil)は[[キノコ]]の[[内被膜]]が破れて[[柄 (キノコ)|柄]]にくっついて残ったもの。 |
'''つば'''('''鍔'''、ring,partial veil)は[[キノコ]]の[[内被膜]]が破れて[[柄 (キノコ)|柄]]にくっついて残ったもの。 |
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== つぼ == |
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== 石突き == |
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=== 担子器 === |
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=== 胞子 === |
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[[Category:キノコ|つぼ]] |
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{{Main|胞子}} |
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== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
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* 池田良幸『北陸のきのこ図鑑』、橋本確文堂、2005年、ISBN 4893790927 |
* 池田良幸『北陸のきのこ図鑑』、橋本確文堂、2005年、ISBN 4893790927 |
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{{fungi-stub}} |
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[[Category:キノコ| |
[[Category:キノコ|きのこのふい]] |
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[[Category:菌類関連のスタブ項目|にく]] |
2007年3月31日 (土) 07:53時点における版
キノコの部位(きのこのぶい)は、キノコの部分名称と、その詳細について列挙する。
傘
傘(かさ、cap,pileus)とはキノコの上部の帽子のような部分のこと。傘の形は、半球型や皿型等、いろいろな形がある。腹菌類やホウキタケの仲間のように傘を持たないキノコもある。多くのキノコは傘の裏にひだを持つが、管孔や針をもつものもある。
傘の形
- 半球型(hemisherical)
- 釣鐘型(campanulate)
- 円錐型(conical)
- 饅頭型(convex)
- 中高扁平型(plane and umbonate)
- 扁平型(plane,flat)
- 皿型(cotyliform)
- 杯状(crateriform)
- 漏斗状(funnel-shaped)
傘の表面
- 平滑(glabrous)
- ささくれ状(squarrose)
- 繊維状鱗片(fibrillose-scaly)
- 表皮亀裂(rimose-areolate)
- 溝線(striiform striate)
- 粒状線(tuberculately striate)
- 条線(radially striate)
ひだ
ひだ(襞、gill, lamella)とは、キノコの傘の裏にある放射状になっている刀状のものである。傘を持つキノコ大部分が持っている。ひだのないものは管孔や針が傘の裏にある。ひだは密になっているものや疎になっているものがある。また、中間で枝分かれしているものや、普通のひだの間に子ひだ(freegill)と呼ばれる短いひだを持つものもある。ひだの表面には子実層(しじつそう、epithecium)が作られる。子実層には担子器、シスチジア等が作られ、胞子を作る。
ひだの色
ひだの色はほぼ胞子の色と同じである。子実体ができてまもない頃は、胞子がまだあまりできていないため色が異なることがある。胞子の色は胞子紋で観察できる。ひだの色はウラベニガサ科やイッポンシメジ科は淡紅色、ヒトヨタケ科は黒色や黒褐色等、キノコを見分ける上で重要である。
ひだのつき方
- 直生(ちょくせい、adnate)
- 柄にひだが直角にくっついている。
- 上生(じょうせい、adnexed)
- 柄にひだが上向きにくっついている。
- 垂生(すいせい、decurrent)
- 柄にひだが下向きにくっついている。
- 湾生(わんせい、sinuate)
- 柄にひだがくっついており、柄の近くでひだがやや引っ込んでいる。
- 離生(りせい、free)
- 柄とひだが離れている。
- 隔生(かくせい、remote)
- 柄とひだが離れており、ひだは柄と水平な形に折れ曲がっている。
管孔
管孔(かんこう、pore,tube)とはイグチ科やオニイグチ科等のキノコの傘の裏側にある穴や網目状のもののこと。ここから胞子を飛ばす。
柄
柄(え、stalk,stipe)とはキノコの傘の下についている長い棒状のもの。足(あし)とも言う。多くはほぼ垂直だが、曲がっているものも多い。キクラゲ等、柄のないキノコもある。柄の内部は中空なものと、髄質なものと、中実なものがある。
柄のつき方
- 中心生(ちゅうしんせい、central)
- 傘の真ん中に柄がついている
- 偏心生(へんしんせい、eccentric)
- 傘の外側に柄がついている
- 有柄側生(caulescent-lateral)
- 傘の横に柄がついている
- 無柄(lateral)
- 柄がない
柄の表面
- 平滑(へいかつ、glabrous)
- しわ状(しわじょう、corrugate)
- 条線(じょうせん、longitudinallystriate)
- 縦に線が入っている
- 繊維状(せんいじょう、fibrous)
- 短い縦線が多数ある
- 粉状(ふんじょう、pulveraceous)
- 粉がかかったような模様をしている
- 鱗片状(りんぺんじょう、scaly)
- 鱗片がたくさんついた模様をしている
- ささくれ状(ささくれじょう、squarrose)
- 網目状(あみめじょう、clathrate)
肉
肉(にく、conex,trama)とはキノコの傘や柄の内部のこと。キノコを切断等で傷つけると変色するものがある。(クロハツ、ニセクロハツ等)また、臭いのするものもあり、切断すると強く臭うものもある。味もキノコの分類で重要で、かじって、辛い、苦い等を確認することがある。(ドクベニタケは辛いがドクベニダマシは無味。ニガクリタケやオオワライタケは苦い。)かじった後は飲み込まずに吐き出す。
つば
つば(鍔、ring,partial veil)はキノコの内被膜が破れて柄にくっついて残ったもの。
つぼ
つぼ(壺、volva,universal veil)とは、キノコの外被膜が破れて柄の下部に残ったもの。
石突き
この節の加筆が望まれています。 |
グレバ
この節の加筆が望まれています。 |
顕微鏡での観察
担子器
この節の加筆が望まれています。 |
クランプ
この節の加筆が望まれています。 |
シスチジア
胞子
参考文献
- 池田良幸『北陸のきのこ図鑑』、橋本確文堂、2005年、ISBN 4893790927