鉄火巻
鉄火巻(てっかまき)とは江戸前寿司の一種、また細巻き(海苔巻き)の一種である。鮪(マグロ)の赤身におろしワサビを添えたものを芯とし、これを酢飯と海苔で巻いたもの。なお、長崎県ではマグロの需要が少ないため、ブリ・カンパチ・ヒラマサといった白身の魚を芯にした白い鉄火巻も存在する。
この鉄火巻はマグロを用いた江戸前寿司でありながら海苔で巻かれているので、食べるのに箸も要らず手も汚さない。通常おろしわさびも共に巻き込まれ、醤油をつけて食べるのが専らである。
鉄火巻の名前の由来は各説ある。
- マグロの赤身の色が熱せられて赤くなった鉄に似ているからという説
- 当時マグロを生で食べる習慣がなく、それをネタに使うことがとんでもないこと(まるで熱した鉄に触るようなもの)から「鉄火」と呼ばれるようになったという説
- 鉄火場(賭博場)で丁半をしながら食べられる手軽な食事だったから[1](サンドイッチの語源と似ているのでより好まれる説[独自研究?])
備考
酢飯を丼に盛ってその上にマグロの赤身を乗せた料理は鉄火丼と呼ばれる。
関連項目
脚注
- ^ “【大人の遠足】東京・旧東海道品川宿 鉄火巻「発祥地」説の真相は”. 産経ニュース (2015年2月14日). 2020年11月12日閲覧。