湯本長伯

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湯本 長伯
生誕 1949年
長野県
研究分野 産学連携
研究機関 早稲田大学東京大学慶應義塾大学九州芸術工科大学九州大学日本大学神戸大学
出身校 早稲田大学
プロジェクト:人物伝
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湯本 長伯(ゆもと ながのり、1949年昭和24年)- )は、日本工学者前日本大学工学部教授。専門は、社会構造設計、産学連携学、情報体系学・設計データベース研究。工学博士 (早稲田大学) 。早稲田大学芸術学校、同理工学部建築学科非常勤講師、東京大学大型計算機センター、埼玉県の女子短期大学教授、慶應義塾大学大学院非常勤講師、旧・九州芸術工科大学教授や九州大学教授、産学連携学会初代会長・名誉会長などを歴任。長野県生まれ、東京都出身。

来歴[編集]

早稲田大学慶応義塾大学講師を経て、2001年に旧・九州芸術工科大学教授に就任。2003年には、同大学と九州大学の統合に伴い九州大学所属となる。また2年間の準備を経て、同年に発足した産学連携学会の初代会長に就任し、後に理事名誉会長を歴任。2013年に九州大学を定年退官し、日本大学工学部教授に就任した。その他、環境計画学会代表などの学協会役員を歴任。母校である東京都千代田区の旧・永田町小学校校舎を始め東京都心の廃校校舎再生を通じ、生活環境の再構築研究にも関わった。宮崎県都城市の旧都城市民会館の保存再生活用にも取り組み、同タイトルのコンペティションも主催。現在は、文化財としての保存活用に、力を入れている。

略年表[編集]

  • 1949年長野県生まれ。両親ともに東京に居住していたが、焼け野原の東京を避けて長野県小布施町で出生。
  • 東京都に育ち、旧・永田町小学校(廃校、一時は麹町中学校校舎として使用、現在は使用されていない)、麹町中学校開成高等学校卒業。[1]
  • 1972年-早稲田大学理工学部建築学科卒業。
  • 1974年-同修士課程修了。
  • 1980年-同博士課程修了。
  • 1982年-工学博士(早稲田大学)、建築の設計方法論等の建築論設計論研究に加え、情報研究を開始。日本で最初の、建築系機械可読型データベースを作成。東京大学大型計算機センターにて、利用を公開した。その後に、CAD・CG等のコンピュータによる設計関係作業の、システム化研究を進める。
  • 1980年〜、出版への誘いを契機に、インテリア系生活関連空間の研究および、家具等のプロダクトデザイン関連研究を開始。インテリアプランナー、インテリアコーディネーターの資格試験および、教育普及に関わる。IC試験には、27年間の長きに渡り関わる。
  • 1990年〜94年にかけて、東京大学大学院工学研究科に内地留学。土木分野も含めた広範な社会構造設計研究を開始。知の生産に関する方法論や、知的資産の蓄積、知的財産権などの研究蓄積を、統合する研究を開始する。
  • 2001年-旧・九州芸術工科大学・地域共同研究センター教授。産学連携・知的財産を専門とするが、芸術系教員としてデザイン等の創造・創作活動も行う。
  • 2003年-大学統合により九州大学産学連携センター(英文名:芸術科学技術共同研究センター)教授、産学連携学会初代会長。特定非営利活動法人・産学連携学会の登録商標《プロメテウスの火》をデザイン。著作権を除き商標権は同学会に無償譲渡。メールニュースの形式もデザイン。
  • 2013年-日本大学工学部建築学科教授、都市建築インテリアの空間設計と、家具等のプロダクトデザインや舞台美術など、幅広く生活や空間に関連する存在物の設計教育に関わる。

博士論文[編集]

著書[編集]

  • 『産学連携入門』JST科学技術振興機構 2006
  • 『4建築・都市系学生のための卒業設計の進め方』井上書院 2008
  • 『3国立大学・財務経営ハンドブック「国立大学経営」』財団法人国立大学・財務経営センター 2008
  • 『建築都市環境系設計のための「行く見る測る考える-発見・発想・試行のフィールド・デザイン」(日本建築学会刊行物/査読付)』 鹿島出版会 2011
  • 『12の祈りの空間』建築画報社 2011

他、論文多数。

脚注[編集]

  1. ^ https://www.toumon.arch.waseda.ac.jp/PR/mail-magazine/vol.18.txt

外部リンク[編集]