浜松シーサイドゴルフクラブ

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浜松シーサイドゴルフクラブ
Hamamatsu Seaside Golf Club
浜松シーサイドゴルフクラブ
浜松シーサイドゴルフクラブの空中写真。
2009年4月30日撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。 地図
所在地 日本の旗 日本
静岡県磐田市鮫島4119-1番地
座標: 北緯34度39分37.48秒 東経137度50分54.43秒 / 北緯34.6604111度 東経137.8484528度 / 34.6604111; 137.8484528
概要
開業 1966年昭和41年)10月22日
運営 メンバーシップコース
設計 福田 富市
運営者 東海開発観光株式会社
トーナメント1972年 第5回 日本女子オープンゴルフ選手権競技大会
1976年 第9回 日本女子オープンゴルフ選手権競技大会
コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 5 527 1 4 407
2 4 370 2 3 199
3 4 437 3 4 394
4 3 174 4 4 397
5 4 400 5 4 423
6 4 358 6 5 504
7 4 382 7 4 373
8 3 172 8 3 156
9 5 499 9 5 576
36 3319 36 3429

その他
公式サイト 浜松シーサイドゴルフクラブ
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浜松シーサイドゴルフクラブ(はままつシーサイドゴルフクラブ)は、 静岡県磐田市鮫島に広がるゴルフ場である。

概要[編集]

三善製紙株式会社の福田富市は、金沢大分に工場を持っていた、そうした縁で「片山津ゴルフ倶楽部」(石川県、1957年(昭和32年)、設計・佐藤儀一)の創業に加わっていた[1]。福田は、片山津カントリー倶楽部の造成工事では指揮をとり、開場後も改造の工事も手掛けていた[1]。そして、いつか自分のコースをと、世界のコースを廻ってコース設計を研究していた[1]。1964年(昭和39年)2月9日、福田と弟の国三は、静岡県磐田市の鮫島村にゴルフ建設用地の視察に訪れた[1]。用地は砂丘地湿地帯で、のほとんど平坦な土地だった[1]

仿僧川の田園風景、勇壮な遠州灘を見渡し、太田川天竜川河口の鮫島海岸と、環境に恵まれたコースである[1]。更には、コースの各ホールを仕切る老松の枝ぶりが誇り、中央に鮫島池、夏は遠州灘からの海軟風で涼しく、冬は防風林が寒風を防ぎ温暖、砂地だから配水も良く、水源もある[1]。なによりも、砂丘地であることはゴルフの故郷リンクスランドに通じる[1]。新たなゴルフ場建設に向け母体会社「東海開発観光株式会社」を設立、コース設計を福田が行った、福田自身の設計哲学「自然がすべて」だった[1]

1965年(昭和40年)11月13日、起工式を行った、赤星四郎英国のように砂丘もあり、英国にない松があるといった[1]1966年(昭和41年)10月22日、ゴルフ場は完成し、18ホール規模のゴルフ場が開場した[1]

コースの各ホールは苔むした老松の枝ぶりが誇り、大小の池が効果的に配されて、プレーヤーの挑戦意欲を駆り立てる、ロケーションに恵まれた林間コースである[2][3]フェアウェイはフラットである、だが、海岸線には木立が配されているが、海風の影響を考慮に入れる必要があり、戦略的変化に富んだ18ホールである[2][3]。コースは、ゴルフダイジェスト社の「日本のベスト100コース」に毎年ランクインしている。また、7番ホールは、「日本のベストホール18」に選ばれた実績がある[2][3]

日本の女子プロゴルフメジャー大会の1つ、日本ゴルフ協会主催競技でもあり、日本選手権大会に相当する、日本女子オープンゴルフ選手権競技大会を2回開催するなど多くの大会開催実績がある。

所在地[編集]

〒438-0055 静岡県磐田市鮫島 4119-1番地

コース情報[編集]

  • 開場日 - 1966年10月22日
  • 設計者 - 福田 富市
  • 面積 - 850,000m2(約25.7万坪)
  • コースタイプ - シーサイドコース
  • コース - 18ホールズ、パー72、ヤード、コースレート72.0
  • グリーン - 2グリーン、ティフトン ニューベント
  • フェアウエイ - ティフトン419
  • ラフ - ノシバ
  • ハザード - バンカーの93、池が絡むホール11
  • プレースタイル - 乗用カート(2人乗り)、自走式、キャディ・セルフ選択可 
  • 練習場 - 20打席 250ヤード
  • 休場日 - 毎週月曜日、12月31日、1月1日[4][2]

ギャラリー[編集]

  • コース - [5]
  • ハウス - [6]

交通アクセス[編集]

メジャー選手権[編集]

エピソード[編集]

  • コース内には多くの池があり、自然のままの池は鮫島池だけで、他の池は湿地を掘りその砂をマウンドに盛って造られた。マウンドは、綿密に高さと大きさを違え、自然にそこにあったようにした[10]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「浜松シーサイドゴルフクラブ」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年2月16日閲覧
  2. ^ a b c d 浜松シーサイドゴルフクラブ”. ゴルフダイジェスト. 2020年10月27日閲覧。
  3. ^ a b c 浜松シーサイドゴルフクラブ”. ゴルフホットライン. 2020年10月27日閲覧。
  4. ^ コース案内”. 浜松シーサイドゴルフクラブ. 2020年10月27日閲覧。
  5. ^ コース案内”. 浜松シーサイドゴルフクラブ. 2020年10月27日閲覧。
  6. ^ 施設紹介”. 浜松シーサイドゴルフクラブ. 2020年10月27日閲覧。
  7. ^ アクセス”. 浜松シーサイドゴルフクラブ. 2020年10月27日閲覧。
  8. ^ 日本女子オープンゴルフ選手権競技”. 日本ゴルフ協会. 2021年9月14日閲覧。
  9. ^ 日本女子オープンゴルフ選手権競技”. 日本ゴルフ協会. 2021年9月14日閲覧。
  10. ^ 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「浜松シーサイドゴルフクラブ」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年2月16日閲覧

関連文献[編集]

  • 『ゴルフ場ガイド 西版』2006-2007、「浜松シーサイドゴルフクラブ(静岡県)」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2020年10月27日閲覧
  • 『月刊ゴルフマネジメント』、「クローズアップ21(その85)浜松シーサイドゴルフクラブ 強いキャディ付プレーの需要にコースナビを養成」、東京 一季出版、2008年1月、2020年10月27日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「浜松シーサイドゴルフクラブ」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2020年10月27日閲覧
  • 『月刊ゴルフマネジメント』、「クローズアップ21(その196)ゴルフ未経験者を誘(いざな)うセグウェイツアー 浜松シーサイドゴルフクラブ メンバー優遇策でビジター増図る」、東京 一季出版、2017年4月、2020年10月27日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]