浄玻璃鏡

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『閻魔と地獄太夫図』(河鍋暁斎)亡者の生前の所業を映し出した浄玻璃鏡を覗き込む閻魔の姿

浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ、じょうはりきょう)とは、閻魔が亡者を裁くとき、善悪の見きわめに使用する地獄に存在するとされるである。

閻魔王庁に置かれており、この鏡には亡者の生前の一挙手一投足が映し出されるため、いかなる隠し事もできない。おもに亡者が生前に犯した罪の様子がはっきりと映し出される[1]。もしこれで嘘をついていることが判明した場合、を抜かれてしまうという。また、これで映し出されるのは亡者自身の人生のみならず、その人生が他人にどんな影響を及ぼしたか、またその者のことを他人がどんな風に考えていたか、といったことまでがわかるともいう。また、浄玻璃鏡は水晶製であると言われている。

一説によればこの鏡は亡者を罰するためではなく、亡者に自分の罪を見せることで反省を促すためのものともいわれている[要出典]

民俗芸能[ソースを編集]

千葉県広済寺に伝わる民俗芸能「鬼来迎」(きらいごう)でも、地獄で亡者たちが裁かれる場面などで浄玻璃鏡が小道具として使用される[2]

慣用表現[ソースを編集]

鏡のもつ力から転じて「真実を照らし出して見る・あばきあげて見る」という表現として慣用表現にも使われている。

脚注[ソースを編集]

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  1. ^ 新人物往来社 編『地獄絵』 新人物往来社 2011年 12-20頁 ISBN 978-4-404-04005-3
  2. ^ 国際情報社『世界画報デラックス 地獄の事典』 国際情報社 1978年 45頁

関連項目[ソースを編集]

  • 日光山縁起』 地獄の場面に浄玻璃鏡が登場している。
  • 照魔鏡 慣用句として、浄玻璃鏡と同様の使い方がなされている。