流木
流木(りゅうぼく)とは、河川や海に流れ込んだ樹木やその一部、およびそれらが河岸や海岸に漂流物として打ち上げられたもののことである。 ながれぎとも読み替えて用いられることがあり[1]、特に、森林・林業に関連する業界では、立木をりゅうぼくと読む[2]ため、使い分けるためながれぎと読む。
多量に発生する原因として、河川の上流部では、山間部で発生した土砂災害による倒木などが河川に流れ込むことが挙げられる[3]。また、中・下流部では、河道内の河畔林が洪水により洗い流されて流木が発生する[4]。 海岸線では、希に航行中の貨物船から流出した木材が流木となり、大量に漂着することもある[5]。
生態系における資源
[編集]流木は本来水中にあるものではなく、偶発的に流入するものではあるが、その頻度は低くなく、存在することがほぼ恒常的である。そのためこれを資源として消費し、そこで生活する動物はいくつかある。たとえばフナクイムシ[6]やキクイムシは海産動物であるが、流木などを生活の場としている。
用途
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海岸に漂着する流木を使ってアート作品を作成する芸術家がいる。
また、アクアリウムの世界では、水槽レイアウトに利用するほか、生体の隠れ家や水草や苔を活着させるなど、幅広く利用されている。流木から発生するアクはフミン酸(腐植酸)である。
ダムに流れ込む流木は、ダム本体の機能に影響を与えるため、流木を引き上げが行われることがある。引き上げた流木は、燃料や前述の利用法を想定した無料配布が行われる例[7]やチップ化する事業が行われていることがある。 泥による汚れが酷いため製紙用には用いることはできず、バーク堆肥化などバイオマスとして利用されることもある[8]。
被害
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流木がもたらす被害として、以下のようなものが挙げられる。漂着した流木の処分は、地元自治体が行うこととなる。
注釈・出典
[編集]- ↑ 素玄『俳諧・大坂独吟集』上巻 1675年
- ↑ “森林・林業用語の解説 p.21”. 茨城県. 2026年6月1日閲覧。
- ↑ “土砂・洪水氾濫時に流出する流木の対策計画の基本的な考え方について”. 国土交通省 (2026年1月8日). 2026年6月1日閲覧。
- ↑ “日本森林学会大会発表データベース”. 日本森林学会. 2026年6月1日閲覧。
- ↑ “貨物船等の積荷流出事故や原因不明の流木被害対策について”. 水産庁・国土交通省・海上保安庁 (2008年). 2026年6月1日閲覧。
- ↑ “第75回瀬戸海洋生物学セミナー(オンライン)”. 京都大学瀬戸臨海実験所 (2023年3月27日). 2026年6月1日閲覧。
- ↑ “大滝ダム『流木』無料配布を実施します!”. 近畿地方整備局 (2025年7月29日). 2026年6月1日閲覧。
- ↑ “河川内樹木及びダム流木のバイオマス利用の手引き”. 環境省 (2024年3月29日). 2026年6月1日閲覧。
- ↑ 小出博 「子飼橋をめぐる悲劇と原因」『日本の水害』p50-p51 東洋経済新報社 昭和29年9月10日
- ↑ “大量の流木とアシが漁港を覆う 雨の影響か、翌日には風で沖に戻される”. TBS (2024年5月31日). 2026年6月1日閲覧。